古事記スクール

日本人のOS古事記を全ての日本人に!! 小説、イラスト…カジュアルに古事記を広めます!講座や資料提供のご相談などお気軽にご連絡ください!!

2019-01-01から1年間の記事一覧

【新古事記146】タカシ×タカシ

「タカシ×タカシ? ああ、プロレスのマスクを被ったコンビだろ? 聖、好きだったもんなぁ」 聖は嬉しそうに言った。 「そうそう! フジカワとモリのコンビが最高だったよねー 「ハヤシさん!」 「ハヤシじゃないよ、モリだよっ」 って掛け合いがねー。 あの…

【新古事記145】キング飯店

21時10分 ガチャリ 「ただいまぁ〜」 仕事を終えた陽が帰宅し玄関のドアを開けると聖の悲鳴が聞こえた。 「あぅ〜〜〜っ!!」 陽は慌てて靴を脱ぎ部屋に入った。 「どうした、聖? 何かあったのか?」 「ヨ、ヨウ…おかえり…」 そこにはリビングのソファーに…

【新古事記144】突然…

10時55分 「おはようございまーす」 出勤した陽は、フロントバックのロッカーに置かれた聖のバッグを見つけた。そして、自分のバッグから「古事記まんが」を取り出し、聖のバッグに忍ばせた。 その後、聖と一緒に勤務にあたっていたが、これまでも勤務中に二…

【新古事記143】想像するもの

07時50分 「おはようございます」 聖が出勤してきた。聖は航を見つけると近づいてきた。 「氷川さん、おはようございます。 浅間は昨夜も私が寝た後に「古事記まんが」を読んでいたみたいです」 「おはようございます。 ええ、昨夜メッセージもくれたみたい…

タワー大神宮の御朱印をいただきにいきましょう!!

東京タワー内にある「タワー大神宮」の御朱印をいただきにいきませんか? 芝大神宮や愛宕神社にもお参りして、わかりやすいと評判?の紙芝居風古事記も披露します^ ^ 神様のことがグッと身近に感じられると思います。 【タワー大神宮の御朱印をいただく会】 …

【新古事記142】ワクワクすること?

「掛川さん、具体的に何がやりたいとあるんですか? 確か、電車が好きで旅行関係の専門学校を卒業されたんですよね?」 航は掛川さんに質問してみた。 「はい。 何をやりたいかはまだわからないんですけど…もともとホテル業も妥協して選んだ部分が、あります…

【新古事記141】求人募集

航は西口さんが何気なく言った言葉を今でもよく覚えている。 「40歳を過ぎたあたりから人生が崩れるんだよ」 当時は自分にはなんの関係もない言葉のように思えたが、今の自分はどうだろうか? 社会からドロップアウトした自分。当時、こんな人生を予想してい…

心と身体の声を聞く話

先月のこと… 久しぶりに高校の同級生とビアガーデンに行きました。たくさん食べてたくさん飲みました。 そして、翌朝… 眉間から右目尻、おでこと頭に湿疹が出ました。あまりに突然だったので、 「食べ物に当たったのか?」 と思いました。 しかし、しばらく…

【新古事記140】チリ人妻を持つ男

(西口さん、元気にしているだろうか?) 航の脳裏に一人の男性が浮かび上がってきた。 航は20代前半の頃、ホテルの警備の仕事をしていた。夜勤があり、拘束時間も長く、生活のリズムはめちゃくちゃだった。 けれど、同年代の若い同僚が多く、今思うと楽しい…

【新古事記139】20年

五十嵐さんが姿を消すと、フロントバックには航と掛川さんの2人になった。 「五十嵐さん、お昼の11時から勤務してるんですよ? なのに全然休もうとしないんです」 「五十嵐さんの立場だと、どれだけでもやることはあるでしょうね」 航は自身がサラリーマンだ…

【新古事記138】真夜中のメッセージ

「ちょっと…イザナギさん? いくらなんでも… 子供を斬り殺しちゃうって…」 陽はその展開に衝撃を受けた。 「まぁ奥さんの命を奪ってるわけで… オレ、この火の神は好きになれないなぁ。 …にしても斬り殺さなくても良いと思うんだが…」 22時50分 「ありゃ、も…

神社参り〜子連れ編〜

私の友人(30代女性)が自宅を解放し、小学生向けに英語教室(無料)を開催しています。 彼女に出会ったのは5〜6年前。その活動にものすごく感銘を受けると同時に… 「僕には到底真似できない…」 と思いました。 しかし、そんな彼女を見たことが 「僕にも何か…

【新古事記137】動揺するイザナギ

大火傷を負ったイザナミは病に伏した。するとイザナミの吐瀉物、尿、便からも神様が生まれた。 「・・・・・ なんだ、この汚い話… ゲロが鉱山の神、おしっこが水の神、ウンチが土の神になりました…だって? なんとも受け入れがたい…」 横たわるイザナミを前…

【新古事記136】国産み

失敗続きのイザナギとイザナミだったが、宇宙の神様のアドバイス通り「男性であるイザナギから先に声をかける」と事態は好転した。 まずイザナミは日本の国土となる島々を産んだ。これを「国産み」というらしい。 「ははっ 島を産んじゃうなんて… ちょっと想…

【新古事記135】45歳のプレッシャー

1時15分 「掛川君、先に休憩に入っちゃっていいよ」 五十嵐さんはパソコンの画面から目を離さずに言った。 「大丈夫ですか? 五十嵐さん、お昼からの勤務ですよね? 僕は夕方からだから、五十嵐さんが先の方が良くないですか?」 「うん、キリのいいところま…

神社参り〜茨城編〜

先日、仲間たちと茨城にある神社をお参りしてきました。小旅行ですね。 茨城って素敵な神社がたくさんあるんですよね。茨城といえば「魅力度ランキング最下位」という逆マーケティング?で有名ですが、僕からすると魅力の塊です^ ^ 今回のお参り先は、 ①常陸…

【新古事記134】僕たちの失敗

イザナギとイザナミはこの世の成り立ちを支える宇宙の神々に相談した。 すると宇宙の神々は占いをおこなった。 陽は笑った。 「神様が占いに頼るって…いったいその占いに答えるのは誰なんだろ? それにしても… なんかこう…頼りない神様たちだよな。普通、神…

【新古事記133】凸凹

陽は「古事記まんが」を読み進めた。 「えーっと、なになに? イザナギとイザナミはドロドロした地上を整えるように命じられ、矛を渡された? つまり、世の中の成り立ちは出来てきたけど、まだ地上は固まっていなかったということなんだろうな。 でも…矛でど…

【新古事記132】古事記へのいざない

21時35分 ブルルブルル 枕元に置いたスマホが震えた。浅い眠りに入りかけていた陽は一瞬で覚醒し、すぐスマホを手に取った。 メッセージの差出人は航だった。 「おい、聖…」 そう言いかけて陽は慌てて口を閉じた。聖は隣で静かな寝息を立てていた。 陽は聖を…

【新古事記131】差

「うわー、古事記ってなんなんだ!? なほほんのこの感動はなんなんだ!?」 あたしもこなんさんに会いたいわー!! ぬおーーー」 聖は立ち上がって頭をかきむしった。 「…聖、落ち着けって…。 でも、奈帆ちゃんのこのメッセージ。 なにかをつかんだというか…

【新古事記130】なほほんとこなん

聖が結婚の話に触れたので陽はドキッとした。そして覚悟を決めた。 「あのさぁ…聖ぃ…」 その時だった。 「あーーー!!」 聖は大声を出した。 「どした?」 「なほほんからメッセージ来てないかな? もう古事記のお話会、終わってるでしょ?」 聖はスマホを…

【新古事記129】結婚願望

20時30.分 「ふうー、お風呂気持ち良かったー ん?ヨウ、何してんの?」 聖が陽に話しかけた。陽は真剣な表情でスマホと向き合っていた。 「うん、氷川さんにメッセージ送ろうと思って」 「え?氷川さんに? なんて?」 「神様の名前が長すぎて、冒頭から古…

【新古事記128】やさしい世界

「はいはーい、ご飯ですよー 読書は中止してくださーい」 聖が夕食を運んできた。陽は本を閉じソファの上に置いた。 「いただきまーす」 「いただきまーす」 食事を始めるとすぐ聖が尋ねてきた。 「どう?その本?」 「うん、前のよりずっと読みやすそうでは…

【新古事記127】古事記まんが

18時25分 「聖、帰り遅いな…」 陽はだんだん不安になってきた。普段、聖は寄り道などせずにまっすぐ帰ってくることがほとんどだった。 ガチャ 「ただいまー ふぅ、遅くなっちゃったね、すぐご飯作るから」 「お、おかえり…」 聖を目の前にして、陽は不安を感…

【新古事記126】絶対

12時10分 少し早めの昼食を済ますと、陽は例の古本屋に向かった。 「宗教・神話」のコーナーに足を運び、棚を眺めていた。 「うーん、ないなぁ…」 目当ての「古事記まんが」は見つからなかった。ネットでも調べたが中古での取り合いはないようだった。 「人…

【新古事記126】怪しいメール

石松さんと航は更衣室で並んで着替えていた。 石松さんはジャケットを脱ぎネクタイを外した。制服のパンツを履き替えるとワイシャツ姿のまま更衣室を出て行った。 「氷川さん、お先に失礼します」 航は答えた。 「はい、お疲れ様でした。またよろしくお願い…

イベントのお知らせ

イベントのご案内です(*^-^*) 拡大版!古事記スクール 目からウロコ連続の大人気講座の拡大版!! 日本人のOS古事記を一気にインストールしちゃいましょう。 日 時:9月26日(木)10:30~13:30 会 場:原宿(徒歩5分)※詳細はお申し込み後ご案内いたします …

【新古事記125】先生

「河村ちゃん、パクちゃんみたいになっちゃダメよ」 聖は笑いながら河村ちゃんに言った。河村ちゃんは苦笑いをしていた。 聖は航の方に体を向けた。 「氷川さん、昨日は浅間がお世話になりました」 そういうと深々と頭を下げた。 「聖さん、それ、なんかすで…

【新古事記124】雨上がりの朝

6時00分 航はゴミをまとめ、通用口から外へ出た。すでに雨は上がっていた。雨に濡れた集積ボックスの蓋を開け、ゴミを放り込む。 航はホテルの正面玄関に移動した。傘立てに濡れた傘が何本も刺されている。傘を集めると、再び通用口から外に出て、傘を広げ並…

【新古事記123】寝不足

「朴さん、戻りませんね。 電話してみましょう」 石松さんはそう言うと受話器をとった。その時だった。 「すみませーん」 朴さんが仮眠から戻ってきた。20分ほど時間をオーバーしていた。 「氷川さん、すみません。休んでください」 「いえ、いえ。では石松…