07時50分
「おはようございます」
聖が出勤してきた。聖は航を見つけると近づいてきた。
「氷川さん、おはようございます。
浅間は昨夜も私が寝た後に「古事記まんが」を読んでいたみたいです」
「おはようございます。
ええ、昨夜メッセージもくれたみたいで。
夜中だったので遠慮しましたけど後で返信します」
「そうでしたか。ありがとうございます」
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08時10分
航は勤務を終え、更衣室で着替えていた。
着替え終わると陽にメッセージを送った。
「浅間さん
おはようございます。
昨夜はメッセージありがとうございました。
僕は一連の流れを「火山噴火による地殻変動」だと捉えています。
イザナミが大地だとしたら、ゲロが鉱山の神になり、おしっこが川になり、うんちが土になり…なんとなくイメージ出来るのではないでしょうか?
僕は古事記は想像力で読むものだと思っています。
あ、「神産み」に出てくるたくさんの神様の名前も覚えなくて大丈夫です。
一回で理解しようとせず、まずはぜひ一度、通しで読んでみてください。
氷川」
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ブルルブルル
陽のスマホが震えた。メッセージの相手は航だった。
陽はメッセージに目を通すと、「古事記まんが」を手に取り、昨日の続きを読み始めた。
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09時50分
「いけね!もうこんな時間!!
仕事行かないと」
陽は慌てて服を着替えると、仕事に向かう準備をした。
「よし、行くか」
陽は少し迷ってから「古事記まんが」をバッグに入れ、家を出発した。