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【新古事記136】国産み

失敗続きのイザナギイザナミだったが、宇宙の神様のアドバイス通り「男性であるイザナギから先に声をかける」と事態は好転した。


まずイザナミは日本の国土となる島々を産んだ。これを「国産み」というらしい。


「ははっ


島を産んじゃうなんて…


ちょっと想像できないな。


ふーん…四国は4つの顔がある神様なのか」


陽は島が神様という発想に驚いた。そんなことを考えたこともなかった。


「あっ、そういえば…


広末さんが高杉晋作の話をしていたな。


確か長州藩が下関の戦争で外国勢に負けて、領土を差し出すように要求されたけどゴネ通したって話だったな」


その時、高杉晋作がそらんじたのが古事記だと広末さんは言っていた。島々が神様だとしたら…


「神である島を渡すわけにはいかない」


陽は高杉晋作のそんな気持ちが少しだけわかるような気がした。


「まぁ、オレにはそんな根性はないけど。


争うくらいなら渡しちゃった方がいいかな。


そうすれば平和なんだからさ。


もしかしたら、神様もその方が喜ぶんじゃないかな?」


「国産み」を終えたイザナギイザナミは、次に「神産み」をおこなった。


石や土や砂…


門や屋根や建物…


そして風。


海や川、泡や水面。


木に山に野原。


「うーん、この神様の多さはどうしたもんかな…」


あまりの多さに陽は神様の名前を覚えるのは諦めた。そして、とりあえず先を読み進めることにした。

そして事件が起きた。


火の神を生んだ際、イザナミは大火傷を負ってしまったのだ。


「えっ、なにこの展開?


どんだけ親不孝者なんだよ、コイツ」