「うわー、古事記ってなんなんだ!?
なほほんのこの感動はなんなんだ!?」
あたしもこなんさんに会いたいわー!!
ぬおーーー」
聖は立ち上がって頭をかきむしった。
「…聖、落ち着けって…。
でも、奈帆ちゃんのこのメッセージ。
なにかをつかんだというか、確信めいたものに触れたのかもしれないね」
聖はコクコクと繰り返し頷いた。
「うーん、それに比べて我々は…
古事記の冒頭から躓いておる。
このままでは、なほほんとの距離は広がるばかり…
ヨウ!絶対こなんさんのお話会に行こうね」
「そうだな。忘れずに休みの希望を出そうな」
聖は少し驚いた顔をした。
「ヨウ、本当に積極的だね」
「そっか?」
そう答えると陽は時計を見た。
「うーん、まだ早いかな?」
「え?なにが?」
「氷川さんに送るメッセージだよ」
聖は目をキラキラさせた。
「忘れていたでござる!
我らには氷川さんがいるのだ!
西のあびこなん!
東のひかわん!
待っておれよ、なほほん!!」
「ひかわんって誰だよ…
そんなこと言うとさすがに怒られるぞ」
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21時30分
ピリリリピリリリ
「時間か…」
夕食後、1時間ほど眠った。こういった小さな睡眠が意外に大切だったりする。
航はスマホのアラームを止めた。
「おや?」
スマホに新しいメッセージが届いていた。
「浅間さんか。
仕事のことかな?」
航は陽からのメッセージを開いた。