古事記スクール

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#013 古事記はわからなくていい(2021年3月18日)

こんにちは。

 

昨日から急に気温がさがり、今日も肌寒いですね。

 

僕は8年前の今日、出雲にいました。都内に集合し、車で伊勢まで向かい、その翌日に出雲をお参りしました。弾丸ツアーでした。

 

その時のことはうっすらとしか覚えていないのですが、今、同じような機会があってもとても参加できないな~と思います。当時とは生活環境が違うし、現実として体力も衰えています。だから、参加しておいてよかったな~と。

 

ということで?今日は2021年3月18日に配信した「古事記はわかなくていい」というお話です。

 

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【#013 古事記はわからなくていい(2021年3月18日配信)】

 

僕は古事記を広める活動をしているわけですが、

 

「古事記をお伝えしているんです」

 

って言うと、

 

「興味はあるんですけど難しそうですよね」

 

とか

 

「神様の名前が長くて…」

 

とか…そういう答えが返ってくることが多いです。

 

古事記の神様の名前って覚えなくていいと思っているんですけど、今日はその話はしません。今日するのは、古事記はわからなくていいんだよってお話です。

 

古事記には序文というのがあります。はじめにみたいな。

 

その序文に「古事記ってこういうものなんだよ」って書いてあるんですね。まあ序文についても後からつけたんじゃ?とかいろいろ言われるんですけど序文を抜粋して現代語訳にしますね。

 

【現代語風・古事記序文】

40代天武天皇(てんむてんのう)

「聞くところによると、あちこちに伝わっている歴史・伝承・神話があるが、事実とは違っていたり、嘘が混じっているらしい。だとすると今のうちのその誤りを正しておかないと、歴史・伝承・神話の趣旨が失われてしまう。これら伝承は日本の国家組織の原理を表している。正しい歴史を編纂して後世に伝えようと思う」

 

その頃、稗田阿礼(ヒエダノアレ)という28歳の舎人(トネリ:皇族や貴族に使え警護や雑務をおこなう)がいました。頭が良く、ひと目見ただけで記憶でき、一度覚えると忘れませんでした。そこで天武天皇は阿礼に日本各地の伝承や歴史を読み習わせました。ところが天武天皇が崩御してしまし、歴史書編纂は実行されずじまいでした。

時はながれ、元明天皇(げんめいてんのう)の時代…

 

43代元明天皇は、太安万侶(おおのやすまろ)に、稗田阿礼(ひえだのあれ)が天武天皇の命令によって記憶した歴史・伝承を書いて書物にするように命じました。こうして太安万侶(おおのやすまろ)は、物語を編纂することになりました。昔の言葉は素朴でした。これを文章に直し、漢字で書くとなると大変です。漢字の訓で書くと漢字の意味がおかしくなるし、音で書くとやたらと長くなってしまいます。そこで、訓で書いたり音で書いたり混ぜたりしました。だから、言いたいことはちゃんと書けないんだけど、がんばるからさ。

                                      以上

 

ま、だいたいこんな感じです。古事記の序文に「言いたいことは文字に出来ない」という趣旨のことが書いてあるんですね。だから、わかんなくていい。

 

あまり難しく考えず、「あ、古事記ってわかんなくていいんだな」くらいのスタンスで読んでみてください。