こんにちは。
今日は2021年3月12日に配信した「モノガタリのお話」です。
古事記というのは、もちろん物語としてもおもしろいのですが、感情移入しやすくするために物語形式をとっているのだと思います。
モノガタリ
とても素敵な言葉だと感じます。
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【#007 モノタガリのお話(2021年3月12日配信)
時間になりました。今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
今日で7日目です。一週間、早いですね。思いつきで初めたんですけど。けっこう楽しんでやれてます。ありがとうございます。
今日は古事記のことについてお話します。僕は古事記って「日本人のトリセツだよ」ってよく言ってるんですけど。
だいたい1300年前くらいにですね、当時の中国…髄とか唐とかですね、なんとなく聞いたことありますよね。大陸から新しい文化がどんどん入ってきます。
今までにないものが入ってくるわけですから、やっぱり当時の人も
「カッコいい」
って感じたりするわけです。クールだぜみたいな。それでどんどん日本らしさっていうのが失われていったんだと思うんです。
それで、これはヤバいんじゃと思った天皇陛下…天武天皇がまとめたのが古事記なんですね。だから1300年くらい前にも日本らしさが失われそうになっていた時代があったわけです。
古事記に何が書かれているかというと、古代人…昔ながらの日本人という感じかな。古事記には、その人たちのモノの観方、人間関係生活様式、恋愛観…など歴史とか文化や風習が散りばめられているんです。
その頃、ガンガン海外の文化が入ってきてるんで
「ちょっともう一度立ち返ろうよ」
みたいな。
もともとあった歴史や文化・風習を物語形式にまとめたのが古事記なんですね。
これ、けっこう大事だと思うんですけど、物語が先にあるんでなく、わかりやすく感情移入しやすくするために物語形式にしてるんです。
例えばですけど、アマテラスが天岩屋っていう洞窟みたいな部屋に隠れてしまう話があるんですが、アマテラスは太陽の女神なので世の中真っ暗になっちゃうんですね。そうすると、八百万の神々が「どうしよっか」ってみんなで話し合う。
そこを読んだら
「ああ日本ってのはみんなで話し合い物事を決めていく民族なんだな」
って、わかるじゃないですか。
そういう感じで、「このシーンは何を言わんとしてるんだろう?」みたいに想像してみるのは大切だと思います。ストーリーもとても面白いんですけど、そこを丸暗記する必要は僕はないと思ってます。神様の名前もね、あれもエネルギーのことなので。丸暗記する必要はないと思います。
僕は「古事記のIQよりEQが大切」って言ってます。EQ=心の知能指数ですね。そんなに知識はいらないと思うんですね、僕も言うほど覚えてませんから、古事記。ぜひ、ちょっと心緩めて想像しながら古事記を読んでみて欲しいですね。