こんにちは。
本日は2021年3月15日にclubhouseで配信した「桜の話」です。
今、10月ど真ん中なので、桜をテーマにするのは違和感しかありませんが。。。
春には神さまが山から下りてきて…そんなお話です。
clubhouseでは毎晩21:50~『3分古事記』を配信しています。そちらにも是非お越しください。
clubhouseアカウント:古事記スピーカー(よう@ババヒロシ)
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【#010 桜のお話(2021年3月15日)
時間になりました。今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
昨日、今日とても暖かいですね。ちらっとニュースでみたのですが、東京で桜が咲いたみたいですね?
今日はちょっと予定を変更して、別のお話をしようと思っていたのですが、アドリブで、「桜の話」をしてみたいと思います。
さて、桜ってどうして咲くと思いますか?そんなこと考えたことないですよね。
昔の人はですね、桜が咲くのは「山の神が里に下りてきたからだ」と考えました。
山の神が居りてきて、桜が咲くと田植えのシーズン突入というわけです。だからみんなで喜んで「今年も桜の季節だぞー」ってね、それでお花見をするわけです。今年も豊作になりますようにって。お花見って神事、かみごとなんですね。
サクラのサは神様の音です。葉っぱがサラサラと揺れるとそこに神さまの存在を感じていたわけです。
クラというのはカミクラの倉。暮らすとか倉っていう音には「とどまる」という意味があります。
まだあります。
咲くって「花が咲く」の咲く以外にも、「紙を裂く」なんていいますよね。ささくれもそう。
サクは開くという意味です。花が開くからサクですね。それからラの音は「そこら中に存在する」という音です。キラキラとかタイラとか古事記的にはタカマノハラとか、全部そうです。他にも田の神を「作神」って呼ぶので、それも関係しているかもしれません。
こういう話はきりがないのですが、日本は昔々から日本です。途切れていない国なので、日本語の一音一音にエネルギーが宿ってるんですね。
桜を見たら今日のお話を思い出してください。お話と言えば、「話に花が咲く」という言い回しもおもしろいですよね。