こんにちは。
今日は2021年3月14日にclubhouseで配信した「根っこのお話」です。
繰り返し言っていますが、僕はこの世で一番恐ろしいものの一つが、
「劣等感」
だと思っています。今回はそんなお話です。
clubhouseでの「3分古事記」の配信は、
毎晩21:50~
おこなっています。ぜひそちらにもお越しください。
clubhouseアカウント:古事記スピーカー(よう@ババヒロシ)
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【#009 根っこのお話(2021年3月14日)】
これは第一回でもお話したのですが、とにかく僕は子供のころから劣等感が強くてですね。何に対しても自信が持てませんでした。
だから常に「自分よりできない人」を探してですね。「あいつこんなことも出来ないのか」って…そうやって安心しようとしていました。
親にもよくウソをついていましたよ。「今日、先生に褒められた」とか。褒めれてないのに。
それで自分が嫌になるんですね。「なんで俺はこんなウソをつくんだろう?」って。嘘なんかつきたくないんです。でもやめられないんですね。
だから、やたら否定的な人とか…いますよね。そういう人の気持ち、わかる気がします。僕もそうでしたからね。そうやってバランスとろうとしてるんですよね。つらいと思いますよ。
当時は自己肯定感なんて言葉ありませんでしたしね。僕は自分に劣等感があるってことすら気づいていませんでした。ずっとそうやって生きてるからわからないんですね。
ホントにこの劣等感というのは、やっかいで。僕は世の中で一番怖いんじゃないかって思ってます。この劣等感を抱えたまま幸せになろうとがんばると大変なことになると思います。
僕の友人にですね…W大学を卒業した人がいるんです。W大学なんてね、僕は絶対に入れないと思いますよ。
それで…彼は「自分のことバカ」だと思ってるんです。
「僕、バカなんで…」って言うんです。
「おいおい、ちょっとまてよ?」と僕は思うんですが、彼は本気でそう思ってるんです。嫌みとかではない。
彼曰く「T大学に入れなかったからバカなんだ」ということなんですね。
でも、彼の言ってることもわかるんですね。きっと、これは予想ですが、彼はT大に入ったとしてもさらに上…ハーバード大とか?知らないですけど、さらに上の大学と比較してってなると思うんです。
これって花瓶の花、みたいなものだと思うんですね。花瓶の花って根っこがないんのでやがて枯れるじゃないですか、当たりまえですよね。そんな当たり前のことなんですが、多くの人が自分に置き換えるとわからなくなるんですね。
さっきの友人も、昔の僕も、花瓶の花みたいなもんなんですね。根っこがないのにどうにかして花を咲かせようとしている。そりゃ無理だって話です。大事なのはまず根っこを育てることです。
じゃあ僕たちにとっての根っこってなんでしょう?
僕はこれこそ神話、僕たち日本人なら古事記だと思ってます。でも、僕が言っても信じられませんよね。
上皇后陛下・美智子様のご著書があります。「橋を架ける」というタイトルなのですが。
その中で美智子様は
「父が与えてくれた神話伝説の本は個々の家族以外にも民族の共通の祖先がるということを教えてという意味で私に一つの根っこのようなものを与えてくれた」
とおっしゃっています。僕のことは信じられなくても美智子様がおっしゃることなら間違いないですね?
大人になってから根っこを育てるのは大変です。お子さんのいる方は、ぜひ早いうちに古事記に触れることをおススメします。