「あう〜〜
まぁみんながそういうなら諦めようかな…」
ノブナガと陽の言葉を聞いて聖は寂しそうに言った。
「よし、オレ様は腹が減っておる!
すぐに次の店に連れて行ってやろう。
下僕ども、オレ様について来い!!」
その時だった。
ガラッ!!
極空ラーメンのドアが開き、女性が姿を現した。
「よーおこし〜〜
君たち、お店の前でなにやっとるん?
お客さんやろ?
はよ、入ってら〜〜」
「うっ、お姉さん…
申し訳ないのだが、我らは客ではないのだ!
さぁ行くぞ、下僕ども」
ノブナガは女性にクルリと背を向けた。その時、カナコが言った。
「ん?
ちょっと待って、お兄ちゃん!!
この曲は!!」
カナコは耳をすませた。女性がドアを開けた店内からBGMが聞こえてきた。
「お兄ちゃん!!これ、百恵ちゃんよ!!」
「ぬぁにぃぃぃぃぃぃっ!!!」
ノブナガは店内に耳を傾けた。
「あら?あなたたち、若いのに百恵ちゃん好きなの?
うちも大好きなんよ、百恵ちゃん!!
気があうわ〜〜
さ、入ってら〜〜
サービスしちゃあよ」
カナコが言った。
「どうする?」
聖が言った。
「う〜ん
わたし、やっぱり食べてみたいな〜〜」
ノブナガが言った。
「よし、ここは百恵ちゃんにかけよう!!
もし死ぬほどまずいラーメンが出てきても、百恵ちゃんを聞けるなら悪くない。
責任は全て…
・
・
・
・
もやし!!お前が取れ!!
もしマズかったらお前のおごりだ!!」
「え?なんで僕が…」
ノブナガは陽の言葉を遮るように言った。
「いくぞ!!皆の者、覚悟を決めよっ!!
皇国の興廃この一戦にあり!!
お姉さん!!
イケメン1名、美女1名、ちんちくりん1体ともやしが1本!!
座席に…アリーナ席に案内してくれいっ!!」