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【新古事記197】召ませノブナガ

「う




ぞーーーっ!!」


ノブナガは叫んだ。


ガツガツ


ズルズル


モグモグ


グビッグビッ


ズビーズバー


ゴクッゴクッ!!


プッハー!!


「ふー、うまかった〜〜」


「ノブナガさん、はやっ!!」


「お姉さん、おかわり!!


サービスでね」


「ストーーップ!!


お兄ちゃん、そこまで!!」


「ちっ!小賢しいちんちくりんめっ!!

 

しかたない、早寿司で我慢するか」

 

ノブナガはテーブルの上の早寿司に手を伸ばした。

 

「シャラーーーップ!!」

 

カナコが叫んだ。


「ほえ〜〜

 

お兄さん!!がいな〜〜っ」


女性が嬉しそうに言うと、ノブナガは女性の目を見つめた。


「お姉さん…オレは最初からお姉さんを信じておりました」


カナコが間髪入れずに言った。


「うそつけ、このすっとこどっこい!!


スリッパの話はどうしたのよ?」


「スリッパは夢幻の如く…

 

オレは瞬間を生きる漢。


そんな話はとうの昔に忘れたわ」


ノブナガは続けた。


「お姉さん、あなた只者じゃないな。


オレ様はもともとこの店を気に入っておりました。


その頃は店も賑わい1時間待ちなんてこともザラだった。


しかし、今日の和歌山ラーメンは…


その全盛期を含めても…


圧倒的にうまい、ナンバーワンだ!!」


女性は人差し指を左右に振って言った。


「チッチッチッ


お兄さん、和歌山ラーメンやない

 

中華!!


中華やろし!」


カナコは女性の左胸にある名札を見た。


「久…知、良…真子?


お姉さん、くじらまこさんっていうお名前なんですね」


「なにぃぃぃぃぃっ!!


マッコウクジラだとっ!?」


ノブナガが大げさに驚いた。