古事記スクール

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【新古事記090】龍つなぎ

イザナギイザナミ…」


陽はハッとした。


「氷川さん、忘れるところでした。


今日、お聞きしたかったのが…


古事記のことなんです」


「え!?」


それを聞いた航は驚いた。


イザナギイザナミって…僕は全然知らないですけど、古事記に出てくるんですよね?


昨夜、氷川さんは掛川君にアドラーの他に古事記を薦めたとおっしゃいましたよね?


実は先日、聖と龍橋神社という神社をお参りしたんです。


そこの巫女さんとおかしな兄妹も古事記って言っていたんです」


「へぇ、龍橋神社。よく知っていましたね」


「ご存知なんですか?」


「お参りしたことはありますよ」


陽は目の前にいる航が、同じ神社をお参りしていたことが何となく不思議に思えた。


「あっそうだ!!

 

僕、これ使ってるんですよ」


陽はそう言うとバッグから双龍の手ぬぐいを取り出し、航に見せた。


「聖が選んでくれたんですけど。


かっこよくないですか?


結構、気に入っています」


航は笑った。そして、バッグから同じ手ぬぐいを取り出した。


それを見た陽はびっくりした。


「こんなことあるんですね!?」


そして2人で声を合わせて笑った。