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知的埋蔵金の話

「忘れられた日本人」という本があります。民族学者・宮本常一の代表作。
 
本書には、歴史の表には出てこないような老人たちの話を通し、近代化されつくす前の明治から昭和にかけての生活がリアルに描写されています。
 
短編で読みやすく、どの話も本当におもしろい。でも、もし宮本常一がいなかったら…彼らの生活を知る機会を失い、タイトル通り忘れ去られた存在だったかもしれません。
 
ところで、昨日「オンライン読書部」の活動をおこないました。
 
定員6人の小さな活動だけれど、それぞれが蓄積している知識量やユニークな切り口、そこにお互いの考察や価値観が合わさり、どんどん洗練されていく感じ。自分一人で学んでいたら、決して辿り着けない領域、そんな風に感じました。
 
一応、僕は主催者という立場ではあるけれど「コレ、ほんとに無料でいいの?」って思うんです(そのうち参加者から出演料を請求されるかも…)。
 
著名人の話やセミナーなどももちろん価値があるとは思いますが、いわゆる一般人が秘めている内在的知的財産?って物凄い価値があるんじゃないでしょうか?(たった6人でこれだから)
 
一般人の持つ経験や知識、これらが時間と共にただ失われるのでなく、社会に還元され受け継がれていくような…そんな方法はないものでしょうか。