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【新古事記166】巫女さんのアドバイス

「そ、それって私でも出来るようになりますか?」


聖が身を乗り出して巫女さんに聞いた。


巫女さんは優しく微笑んだ。


「どうでしょうね?


聖さんはとてもセンスがあるように私には見えますが…」


「え?ホントですか!?」


それを聞いた聖はニンマリした。


「今、聖さんは…恋愛で言うなら神様に恋をしている段階だと思うんです。


まずは神棚をお祀りして、少しずつ関係性を深めていってみてはいかがですか?


何も私みたいにならなきゃいけないわけではないのですから。


その先のことは…おいおい自然と道が開かれるように思います」


聖は言った。


「神様に恋してる…


私、ちょっと浮かれちゃってますし、まさにそんな感じがします」


巫女さんは言った。


「例えば「サッカーが好き」と言っても、プレーするのが好きだったり、観戦するのが好きだったり、選手のプレーや生き方が好きだったり…


色々ありますよね?


何もプロの選手になることだけが最終目標ではありません。


監督やコーチ、トレーナーはもちろん、ショップの店員…サッカーに関わる方法はたくさんありますよね?」


巫女さんからサッカーの話が出たので、陽は昔を思い出し、心が痛むような気持ちになった。


「なるほどなー」


カナコが感心して言った。巫女さんは続けた。


「話が逸れちゃいましたね。


聖さん、他にも聞きたいことはありますか?」


聖は言った。


「あの〜〜、お水とかお塩とか…


神様にお供えするときのコップやお皿はどうすればいいですか?」


「ああ、神具のことですね。


神仏具店やインターネットで揃えてもいいですが、私は100均のもので構わないと思います。


とにかく難しく考えすぎず、形式にこだわりすぎず、簡単に始めてみてください。


日本の神様は細かいことは言いませんから。神様に気持ちを向けたら、それだけで喜ばれますから。


あ、お榊はお花やさんやスーパーでも手に入りますよ」


聖は何度も頷きながら、巫女さんの話を聞いていた。