古事記スクール

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ワカヒコ、オオクニヌシのペースに飲まれる

~これまでのお話~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。八百万の神々の話し合いの末、中つ国への使者となったアメノホヒでしたがオオクニヌシに心服し、中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。そこで、次の使者としてアメノワカヒコが送られました。

 

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 中つ国(なかつくに:地上世界)の出雲に降り立ったワカヒコ。

ワカヒコはちょっと強気に大きな声で言いました。

 

「私は高天原からやってきたアメノワカヒコと申す。オオクニヌシ殿にお目通りをお願いしたい!!」

 

こうして、ワカヒコはオオクニヌシに面会することになりました。

 

オオクニヌシを前にしたワカヒコは、t高天原から持ってきた光る弓の弦をビ~ンビ~ンと弾きながら言いました。

 

オオクニヌシ殿。今日は中つ国の統治権についてお伝えしたいことがあって参りました。さて・・・」

 

ワカヒコが続けようとすると、オオクニヌシはそれを遮りました。

 

「まぁまぁ、ワカヒコ殿。そんなに急くこともありますまい。さあ、そんな物騒なものはしまってしまって。よし、みんな!ワカヒコ殿を歓迎するパーティーを開くぞ!!」

 

「え?あ、いや、そうじゃなくて・・・中つ国の統治権を・・・」

 

オオクニヌシの一言で、みんなテキパキと動き、あっという間に宴会の準備が整いました。

 

そして、

 

カンパ~イ♪

 

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意気揚々と出雲に乗り込んだワカヒコでしたが、あっという間にオオクニヌシのペースとなり、ワカヒコ歓迎の宴会がスタートしたのでした。。。

 

 

よう

ワカヒコ、中つ国へ

~これまでのお話~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子の

オシホミミに任せたいと考えました。八百万の神々の話し合いの末、中つ国への使者となったアメノホヒでしたが、アメノホヒオオクニヌシに心服し中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。そこで、次の使者としてアメノワカヒコを送ることにしました。

 

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高天原(たかまのはら:天界)の代表として、中つ国(なかつくに:地上世界)へ向かうことになったワカヒコは、出発の準備をしていました。

 

そして、妻と子供に言いました。

 

ワカ「お父さんは高天原の代表として、中つ国へ行くことになった。これはとても大切な仕事なんだ。しばらく家を留守にするが、皆で力を合わせて暮らすんだぞ。」

 

妻「あなた、なにも心配いらないわ。大丈夫よ。」

 

子「うん、お母さんのことは任せて。でも早く帰って来てね。」

 

ワカ「うんうん、頼んだぞ。早く帰ってくるからな。」

 

家族に別れを告げたワカヒコは、アマテラスに授かった弓と矢を携え、意気揚々と中つ国へ降りていきました。

 

そして、さっそくオオクニヌシに面会を求めました。

 

ワカヒコはオオクニヌシとの交渉を成功させ、早く家族の元に戻ろうと闘志を燃やしていました。

 

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よう

ワカヒコ~ワカヒコ~♪

~これまでのお話~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。八百万の神々の話し合いの末、中つ国への使者となったアメノホヒでしたが、アメノホヒオオクニヌシに心服し、中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。そこで、高天原では次の作戦を考えるため会議が開かれていました。

 

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中つ国(なかつくに:地上世界)の統治権高天原(たかまのはら:天界)に譲ってもらうためにはどうすれば良いか考える八百万の神々。

 

そして、オモイカネノカミが中心となり、ついに意見がまとまりました。

 

オモイカネノカミは、アマテラスに言いました。

 

「中つ国へ使者としてアメノワカヒコを送りましょう!!」

 

アマテラスはちょっと心配そうな顔をしています。

 

アマ「今度は大丈夫かしら???」

 

オモ「きっと大丈夫でしょう。先に使者としたアメノホヒは一人ものでした。しかし、ワカヒコにはすでに家庭を持っています。中つ国に住み着いてしまうようなことはないでしょう。」

 

アマ「わかったわ。では、ワカヒコを使者として中つ国へ遣りましょう。」

 

アマテラスはアメノワカヒコを呼びました。そして、「天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)」と「天之波波矢(あめのははや)」を渡しました。これは、高天原の宝で、光り輝く弓と勢いよくビューンと飛ぶ矢です。

 

アマ「ワカヒコ、頼みましたよ。」

 

ワカ「任せてください。アマテラス様!!」

 

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アメノワカヒコは、意気揚々と中つ国へ向かいました。

 

 

よう

高天原会議3

~これまでのお話~

 

オオクニヌシの国造りにより、中つ国(なかつくに:地上世界)はとても豊かで賑やかでキラキラとした国になりました。高天原にいるアマテラスは、息子のオシホミミに中つ国を統治させたいと考えました。そこで八百万の神々が話し合い、中つ国の統治者であるオオクニヌシのもとにアメノホヒを使者として送りました。しかし、アメノホヒオオクニヌシに心服し、中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。

 

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高天原の使者として中つ国に下りたアメノホヒ。しかし、オオクニヌシに心服し、中つ国で家庭を持ち住みついてしまいました。

 

その頃、高天原にいるアマテラスは、音信のないアメノホヒのことを不思議に思っていました。

 

「いったいアメノホヒは何をやっているのかしら?もう3年も経つわよ。」

 

そこで、オモイカネノカミはアメノホヒがどうしているのか調査をすることにしました。3年間ものんびりしているところがさすが神様ですね。

 

調査結果をまとめたオモイカネノカミは、アマテラスに報告をおこないました。

オモイカネノカミは気まずそうな顔をしています。

 

オモ「あの~、アマテラス様・・・」

 

アマ「どうしたの?」

 

オモ「ちょっと言いづらいのですが、アメノホヒオオクニヌシに心服し、中つ国で家庭を持ち幸せに暮らしているようです。テヘッ!!」

 

アマ「テヘッじゃないわよ。ホヒもホヒよね~、結婚したならお母さんに報告くらいしなさいよね~。」(アメノホヒはアマテラスの息子です)

 

オモ「アマテラス様。さっそく八百万の神を集め、次の作戦を考えます!!」

 

アマ「次はしっかり頼むわよ~」

 

オモ「おまかせください!!」

 

オモイカネノカミは、八百万の神を天の安の河(あめのやすのかわ)に集め、作戦会議を始めました。

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よう

【サタデーコラム】バレンタインに魚が氷の間から飛び出る

土曜日は古事記をお休みして、ちょいと別の話題を・・・

 

僕はけっこうラジオを聴くのですが、先日「魚上氷」のことに触れていました。

 

魚上氷

 

「うおこおりをいずる」と読みます。

 

意味は「割れた氷の間から魚が飛び出る」です。春が近づいてる感じがしますよね。

 

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もう過ぎてしまいましたが、2月14日が『七十二候(しちじゅうにこう)』でいう「魚上氷」にあたります。

 

七十二候はもとは中国で考え出された季節の表現方法ですが、日本の風土に合うように改定されていったそうです。

 

僕は古事記の講義を通し「日本人の感性のすばらしさ」もお伝えしているのですが、「うおこおりをいずる」ってとってもいいなと思いました(七十二候はもともと中国だけどね)。

 

明日は日曜日なのでブログはお休みします。ではまた月曜日に。

 

 

よう