ワカヒコ~ワカヒコ~♪
~これまでのお話~
美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。八百万の神々の話し合いの末、中つ国への使者となったアメノホヒでしたが、アメノホヒはオオクニヌシに心服し、中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。そこで、高天原では次の作戦を考えるため会議が開かれていました。
中つ国(なかつくに:地上世界)の統治権を高天原(たかまのはら:天界)に譲ってもらうためにはどうすれば良いか考える八百万の神々。
そして、オモイカネノカミが中心となり、ついに意見がまとまりました。
オモイカネノカミは、アマテラスに言いました。
「中つ国へ使者としてアメノワカヒコを送りましょう!!」
アマテラスはちょっと心配そうな顔をしています。
アマ「今度は大丈夫かしら???」
オモ「きっと大丈夫でしょう。先に使者としたアメノホヒは一人ものでした。しかし、ワカヒコにはすでに家庭を持っています。中つ国に住み着いてしまうようなことはないでしょう。」
アマ「わかったわ。では、ワカヒコを使者として中つ国へ遣りましょう。」
アマテラスはアメノワカヒコを呼びました。そして、「天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)」と「天之波波矢(あめのははや)」を渡しました。これは、高天原の宝で、光り輝く弓と勢いよくビューンと飛ぶ矢です。
アマ「ワカヒコ、頼みましたよ。」
ワカ「任せてください。アマテラス様!!」
アメノワカヒコは、意気揚々と中つ国へ向かいました。
よう