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ワカヒコ、中つ国へ

~これまでのお話~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子の

オシホミミに任せたいと考えました。八百万の神々の話し合いの末、中つ国への使者となったアメノホヒでしたが、アメノホヒオオクニヌシに心服し中つ国に家庭を持ち居ついてしまいました。そこで、次の使者としてアメノワカヒコを送ることにしました。

 

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高天原(たかまのはら:天界)の代表として、中つ国(なかつくに:地上世界)へ向かうことになったワカヒコは、出発の準備をしていました。

 

そして、妻と子供に言いました。

 

ワカ「お父さんは高天原の代表として、中つ国へ行くことになった。これはとても大切な仕事なんだ。しばらく家を留守にするが、皆で力を合わせて暮らすんだぞ。」

 

妻「あなた、なにも心配いらないわ。大丈夫よ。」

 

子「うん、お母さんのことは任せて。でも早く帰って来てね。」

 

ワカ「うんうん、頼んだぞ。早く帰ってくるからな。」

 

家族に別れを告げたワカヒコは、アマテラスに授かった弓と矢を携え、意気揚々と中つ国へ降りていきました。

 

そして、さっそくオオクニヌシに面会を求めました。

 

ワカヒコはオオクニヌシとの交渉を成功させ、早く家族の元に戻ろうと闘志を燃やしていました。

 

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