ヤマサチは混乱している・・・
~これまでのお話~
出産を終えたトヨタマビメは産屋を出てきました。トヨタマビメは正体を見られていためヤマサチの前で泣き出しました
ヤマサチは大いに動揺しました
泣き出したトヨタマビメの前で精いっぱいの言い訳を始めました
「いや、例えばサメじゃなくて
正体が例えば広瀬すずちゃんだったら、
ぜんぜん受け入れられるし!!
い、いや、別に広瀬すずちゃんじゃなくたっていいんだ
ほ、ほら!!
どん兵衛のCM知ってる???
吉岡里帆ちゃん、ああ見えて実はキツネじゃん!!
あれ?どん兵衛って海の宮殿でも売ってたっけ?
ねぇ、どん兵衛のCM知ってる?」
ヤマサチはメダパニがかかったかのように混乱し、
訳の分からないことを喋りまくりました
「い、い、いや!!
そうじゃなくって・・・
べ、別にオレはトヨタマビメがクジラだからって
いや、サメだからって・・・
そんなのカンケーねぇッ!!
そんなのカンケーねぇッ!!」
どうにもこうにも収拾がつかなくなったヤマサチ
それを見ていたトヨタマビメが言いました
「ヤマサチ様・・・
私は・・・
私の正体を知られてしまったからには
もうヤマサチ様と一緒に暮らすわけにはいきません
うわーん!!」
トヨタマビメは泣きながら生まれたばかりの赤ん坊をヤマサチに手渡しました
「さようなら、ヤマサチ様
ぐすん」
トヨタマビメはそう言うと、クルリと背中を向け海に向かって歩き出しました
「ちょ、待てよっ!!」
ヤマサチはトヨタマビメの背中に声をかけました
よう