古事記スクール

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【サタデーコラム】言葉の勉強

僕には『教養』というものが不足しております。そう感じています。

 

古事記を書いていると

「この文章で良いんだろうか?」

「この言い回しおかしいよなぁ?」

なんてことが多々あります。

 

まぁ僕の場合、文章の正確性より『シンプルであるか』の方が大切なんですけど。

 

過去に僕の古事記が少しだけ書籍化しそうになったことがあります。その時、出版社の方に

「手直しは必要ですけど、私の好きな文体」(20代女性)

と言っていただきうれしかったのを覚えてます。

 

話が逸れましたが・・・

 

僕はラジオが好きで、ちょいちょい聞くのですが

「なるほど~、そういう言葉があるのか~」

と勉強になることがよくあります。

(言葉だけでなく、ラジオってすごく良いです)

 

基本的にはFMヨコハマをよく聴くのですが、「言葉の勉強」という意味では秀島史香さんの『SHONAN by the Sea』(日曜日6:00~7:43)が好き。

 

秀島さんの声、すごく好き。週1回の番組なのでボリュームもちょうどよい。

 

就寝時に布団に入りながらラジコで聴いたりします。

 

(そして「こんな言葉があるのか~」と思いながら、だいたい翌朝には忘れてしまいます・・・)

 

先日覚えたのは『尾籠な話ですが・・・』という言葉。

 

いやぁ・・・知りませんでした。ラジオっていいものですね(*´ω`*)

 

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よう

 

 

古事記講義スケジュール~

90分で古事記をインストール!!

★イラストでわかる古事記スクール★

 

■埼玉小川町

日時:5月17日(日)14:00~16:00

場所:小川町駅徒歩1分

料金:3,500円

FBページ

 https://www.facebook.com/events/426295281071542??ti=ia

 

■東京原宿

日時:5月26日(金)19:00~21:00

場所:原宿駅徒歩5分

料金:4,500円

 FBページ

https://www.facebook.com/events/236423993504657??ti=ia

 

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umi.hitsuji88★gmail.com

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タケミカヅチ、再び出雲へ向かう

~これまでのお話~ 

 

高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチが選ばれました。タケミカヅチは凄みを効かせオオクニヌシに国譲りを迫りましたが、オオクニヌシはアマテラスの使者である証拠を示して欲しいと答えました。そこでタケミカヅチは一度高天原に戻りアマテラスに手紙を書いてもらいました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

オオクニヌシへの手紙を書き終えたアマテラスはタケミカヅチに言いました。

 

タケミカヅチ、お待たせ。手紙を書き終えたわ」

 

タケミカヅチは手紙を受け取ると言いました。

 

「ありがとうございます。ではさっそく行ってまいります。トリフネ、よろしく頼むよ」

 

「アイアイサ―!!」

 

 

タケミカヅチを乗せたトリフネはふわりと飛び立つと、一気に中つ国へ向かいました。

 

その時、タケミカヅチがトリフネに言いました。

 

「トリフネ、少し寄り道していこう。中つ国がどんな国なのか空の上から見てみたいんだ」

 

「アイアイサ―!!」

 

トリフネはスピードを緩めると、眼下には中つ国が広がっていました。

 

タケミカヅチはつぶやきました。

 

「なんと美しい国か・・・」

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その光景を目にしたタケミカヅチは、この国のリーダーであるオオクニヌシのことをさらに好きになりました。

 

 

よう

アマテラスの回想②

 

~これまでのお話~ 

 

高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチが選ばれました。タケミカヅチは凄みを効かせオオクニヌシに国譲りを迫りましたが、オオクニヌシはアマテラスの使者である証拠を示して欲しいと答えました。そこでタケミカヅチ高天原に戻り、アマテラスに正使であることを示す手紙を書いてほしいと頼みました。アマテラスは手紙を書きながら昔のことを懐かしく思い出していました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

 

スサノオ高天原を奪いに来たと勘違いしたアマテラスは、完全武装をしスサノオを待ち受けました。

 

スサノオ

「黄泉の国に向かう前に挨拶にきたんだ」

と伝えますが、アマテラスは武装を解きません。

 

そこでスサノオは、お互いに『誓約(うけい)』をし身の潔白を証明しようと提案しました。

 

『誓約』とは「予め決めた通りの結果がでるかどうか神に託す」やり方です。

簡単に言うと、じゃんけんみたいなものです。

 

そしてお互いが「神産み」をおこない、身の潔白を証明することにしました。

 

まずアマテラスがスサノオの剣を受け取り、清めた後にバリバリと噛み砕き、プーと息を吐き出しました。

 

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宗像三女神の誕生

 

すると美しい3柱の女神が誕生しました。

 

次にスサノオがアマテラスの髪飾りの勾玉を受け取り、清めた後にバリバリと噛み砕き、プーと息を吐き出しました。

 

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↑オシホミミ、アメノホヒ誕生(他の3柱は省略・・・)

 

すると立派な5柱の男神が誕生しました。

 

お互い「神産み」をおこないましたが、事前に「勝ちのルール」を決めていなかったため、どちらが勝ったか明確ではありませんでした。ルールを決めずにじゃんけんをしたようなものです。。。

 

そこでアマテラスは、

 

「5柱の男神は私の勾玉から生まれたので私の子。3柱の女神はあなたの剣から生まれたのであなたの子です」

 

と言いました。

 

5柱の男神の中にはアマテラスが中つ国の統治を任せようとしているアメノオシホミミオオクニヌシの元に使者として送られたアメノホヒもいました。

 

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スサノオの息から生まれたけどアマテラスの息子

 

 

それを聞いたスサノオ

 

「オレの心が清らかだから美しくか弱い女神が生まれたんだ。だからオレの勝ちだ―っ!!わーい!!」

 

と勝手な解釈をし大喜びしました。

 

スサノオは喜びすぎてハメを外し、大暴れをしてしまい高天原で大事件を犯してしまいます。

 

事件の後、アマテラスはショックを受け引きこもりました。

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↑日本初の引きこもり

 

その後、高天原を追放されたスサノオは出雲に降り立ち、ヤマタノオロチを倒し中つ国のスーパーヒーローになりました。

 

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↑お酒を飲み気持ち良く眠るオロチさん

 

スサノオは、ヤマタノオロチ退治で得た『草薙の剣(くさなぎのけん)』を姉アマテラスに献上し、過去の過ちを深く詫びました。

 

アマテラスは立派に成長したスサノオの姿を見て、大変喜びました。

 

中つ国の基礎を築いたスサノオは多くの子供を残しますが、表舞台からは身を引き根の国に引っ越します。そしてスサノオから6代後の子孫が現在の中つ国の王オオクニヌシです。

 

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↑オロチから救ったクシナダヒメと結婚。子宝に恵まれる。

 

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スサノオから6代後の子孫オオクニヌシ。現在の中つ国の王。

 

アマテラスは懐かしい思い出に耽りながら、オオクニヌシへの手紙を書き終えました。

 

 

よう

アマテラスの回想①

~これまでのお話~ 

 

高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチが選ばれました。タケミカヅチは凄みを効かせオオクニヌシに国譲りを迫りましたが、オオクニヌシはアマテラスの使者である証拠を示して欲しいと答えました。そこでタケミカヅチ高天原に戻り、アマテラスに正使であることを示す手紙を書いてほしいと頼みました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

オオクニヌシへの手紙を書きながら、アマテラスは昔のことを思い出していました。

 

少し、復習してみましょう。

 

アマテラスとスサノオは姉弟であり、父はイザナギです。

 

イザナギと妻のイザナミは、日本の島々を生み、そこに宿る風、水、土、石、山・・・などの様々なエネルギー(神々)を生みました。

 

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イザナギさんとイザナミさん 

 

 

ところが、妻イザナミは火の神を生んだ際、大やけどを負い命を落としてしまいます。

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↑火の神を斬るイザナギさん 

 

 

深く悲しんだイザナギは、妻を取り戻すため死の国である「黄泉の国」まで行きますが、イザナミの姿は変わり果てていました。

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↑変わり果てた姿のイザナミさん

 

 

黄泉の国から戻ったイザナギは、穢れ(けがれ)を祓うため禊(みそぎ)をおこないまいた。

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↑禊をするイザナギさん

 

 

この時、左目からアマテラス、右目からツクヨミ、鼻からスサノオが生まれました。

 

イザナギは「なんて尊い神が生まれたことか!!」と喜び、3人(正確には神様の単位は「柱(はしら)」です)に国の統治を任せることにしまいた。

 

高天原担当:アマテラス

夜の国担当:ツクヨミ

海原担当:スサノオ

 

アマテラスとツクヨミは立派に国を治めましたが、スサノオは泣きじゃくり一向に国を治めようとしませんでした。

 

イザナギが理由を問いただすと、

「僕、お母ちゃん(イザナミ)に会いたいんだ」

と答えるスサノオ

(※スサノオイザナギの鼻から生まれたので、実は母はいません・・・・)

 

怒ったイザナギは、スサノオを追放しました。

 

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↑怒りのイザナギさん

 

 

追放されたスサノオは、イザナミに会うため黄泉の国へ向かうことにしましたが、その前に姉アマテラスに挨拶をすることにしました。

 

そこでスサノオは姉のいる高天原へ向かいました。

 

スサノオが勢いよく上ってきたため、高天原は物凄い地響きと共に揺れに揺れました。

 

スサノオ高天原を奪いに来たと勘違いしたアマテラスは完全武装をし、スサノオを待ち受けました。

 

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↑男装したアマテラスさん

 

 

よう

タケミカヅチ、高天原に戻る

~これまでのお話~ 

 

高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチが選ばれました。タケミカヅチは凄みを効かせオオクニヌシに国譲りを迫りましたが、オオクニヌシはアマテラスの使者である証拠を示して欲しいと答えました。そこでタケミカヅチは一度高天原に戻ることにしました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

 

タケミカヅチはトリフネに乗り、あっという間に高天原(たかまのはら:天界)に戻りました。

 

そしてアマテラスに会い、言いました。

 

「アマテラス様、中つ国の王オオクニヌシに会ってきました。オレはオオクニヌシのことをえらく気に入りました。肚の座った大した男神です。

 

 オレはオオクニヌシに非礼のないようにしたいと思います。アマテラス様、オレが高天原の正使であることを示す手紙をしたためてもらえないでしょうか?」

 

アマテラスは答えました。

 

「ふふふ、タケミカヅチ。すっかりオオクニヌシを気に入った様子ね。いいでしょう、今からオオクニヌシに手紙を書きます。それまで少しゆっくりしていなさい」

 

タケミカヅチはニコリと笑い言いました。

 

「ありがとうございます、アマテラス様」

 

アマテラスはさっそくオオクニヌシに手紙を書き始めました。

 

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そして、昔のことを懐かしく思い出していました。

 

 

よう