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タケミカヅチ、再び出雲へ向かう

~これまでのお話~ 

 

高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチが選ばれました。タケミカヅチは凄みを効かせオオクニヌシに国譲りを迫りましたが、オオクニヌシはアマテラスの使者である証拠を示して欲しいと答えました。そこでタケミカヅチは一度高天原に戻りアマテラスに手紙を書いてもらいました。

 

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オオクニヌシへの手紙を書き終えたアマテラスはタケミカヅチに言いました。

 

タケミカヅチ、お待たせ。手紙を書き終えたわ」

 

タケミカヅチは手紙を受け取ると言いました。

 

「ありがとうございます。ではさっそく行ってまいります。トリフネ、よろしく頼むよ」

 

「アイアイサ―!!」

 

 

タケミカヅチを乗せたトリフネはふわりと飛び立つと、一気に中つ国へ向かいました。

 

その時、タケミカヅチがトリフネに言いました。

 

「トリフネ、少し寄り道していこう。中つ国がどんな国なのか空の上から見てみたいんだ」

 

「アイアイサ―!!」

 

トリフネはスピードを緩めると、眼下には中つ国が広がっていました。

 

タケミカヅチはつぶやきました。

 

「なんと美しい国か・・・」

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その光景を目にしたタケミカヅチは、この国のリーダーであるオオクニヌシのことをさらに好きになりました。

 

 

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