古事記スクール

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シタテルヒメのヤ―ッ!!

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。次の使者としてキジの鳴女(ナキメ)が送られましたが、ワカヒコは弓矢でナキメを射殺してしまいました。その矢はアマテラスの元まで飛んできて、高天原は大騒ぎとなりました。アマテラスは「ワカヒコに邪心があればワカヒコに当たれ」と言って矢を中つ国へ投げ返しました。

 

 

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アマテラスが投げた矢は、物凄い勢いで中つ国へ向かって飛んでいきました。

 

その頃、ワカヒコは屋敷の庭で、今夜はキジ鍋にしようかどうしようか悩んでいるところでした。

 

ビューン・・・ドスッ!!

 

突如、天から飛んできた矢はワカヒコの胸に命中しました。

 

そして、ワカヒコはその場に倒れました。

 

しばらくすると・・・

 

「あなた~、どこにいるの~」

 

そこへ、ワカヒコの妻でめっちゃ美人のシタテルヒメがやってきました。

 

「あなた~、今夜のメニューは何にしようかしら?」

 

ワカヒコの返事はありません。

 

「おかしいわね?どこにいるのかしら???」

 

ふと庭先に目をやると、そこには派手なキジとワカヒコが倒れていました。

ワカヒコの胸には深々とと矢が刺さっていました。

 

キャ、キャ、キャ・・・・

矢ーーーッ!!

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ダチ〇ウ倶楽部っぽくしたかったのですが・・・画力がなくてスミマセン。

 

 

「あ、あなた~っ!!」

 

シタテルヒメは裸足のまま庭に下りていき、ワカヒコの元へ駆け寄りました。

 

「あなた!!あなた!!返事をしてっ!!」

 

 

 

よう 

アマテラス、矢を投げ返す

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。次の使者としてキジの鳴女(ナキメ)が送られましたが、ワカヒコは弓矢でナキメを射殺してしまいました。その矢はアマテラスの元まで飛んできて、高天原は大騒ぎとなりました。

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血のりのついた矢が飛んできたことで、高天原は大騒ぎです。

 

ザワザワザワザワ・・・

 

アマテラスが言いました。

 

「みんな、少し落ち着きましょう。静かにして。」

 

すると周囲はぴたりと静かになりました。

 

そしてアマテラスは矢をぎゅっと握りしめました。

 

じっと矢を見つめると、アマテラスは言いました。

 

「もしワカヒコに邪心がなく、悪しき神を射たのであればワカヒコには当たるな!

 もしワカヒコに邪心があるなら、ワカヒコに当たれ!」

 

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そして、中つ国に目がけて矢を投げ返しました。

 

「矢ぁぁぁ~!!!」

 

ずずず、ずこ~

 

アマテラスのおやじギャグに、八百万の神々はズッコケました。

 

ビューン!!

 

矢はすごい勢いで中つ国に向かって飛んでいきました。

 

それを見て、オモイカネノカミは思いました。

 

(え?矢を投げちゃうの?じゃ、弓いらなくね???)

 

 

さあ、ワカヒコの運命やいかに???

 

 

よう

ざわつく高天原

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の神々の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまり、アマテラスからのメッセージを伝えました。しかし、ワカヒコは弓矢でナキメを射殺してしまいました。

 

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その頃・・・

 

高天原(たかまのはら:天界)では、アマテラスがソワソワしていました。

 

「ああ、ナキメは無事にワカヒコの元に辿り着いたのかしら?」

 

その様子を見たオモイカネノカミは言いました。

 

「アマテラス様、ご安心ください。ナキメなら大丈夫ですよ。信じて待ちましょう。」

 

その時です。

 

ビューン、サクッ!!

 

アマテラスの足元に何かが飛んできて、そのまま地面に刺さりました。

 

なんとそれは矢でした。

 

「ちょ、ちょっと危ないじゃない。誰なの?弓矢の練習?」

 

そしてアマテラスはその矢を地面から引き抜くと・・・

 

その矢には血が着いていました。

 

「こ、これは私がワカヒコに授けた矢だわ!!」

 

その声を聞いた八百万の神々が、アマテラスのもとに続々と集まってきました。

 

「血が着いた矢だって?」

 

「殺人事件か?」

 

「なんでもアマテラス様がワカヒコに授けた矢らしいぞ」

 

「じゃあ、ワカヒコが犯人なのか?」

 

「い矢~ん」

 

 

ざわざわざわざわ

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高天原は大騒ぎです。

 

 

よう

ナキメ、死す

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の神々の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまり、アマテラスからのメッセージを伝えました。するとワカヒコは弓に矢をつがえ・・・

 

 

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ワカヒコの屋敷に辿り着き、アマテラスのメッセージを伝えたキジのナキメでしたが、残念ながらワカヒコは鳥語が理解出来ないようでした。

 

近くにいたサグメに言われるがまま、弓に矢をつがえたワカヒコは、桂の木にとまるキジメに狙いを定めました。

 

ナキ「ワ、ワカヒコ?いったい何をしているんだ???」

 

ワカ「悪いがオレに鳥語は通じぬ。この不吉な鳥めっ!!」

 

ビュンッ!!

 

ワカヒコが矢を放つと同時に、ナキメの断末魔が響き渡りました。

 

「ケ~ンンンン!!!」

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ワカヒコの放った矢はナキメを射抜くと、そのまま天高く飛んでいきました。

 

かわいそうに、ナキメは死んでしまいました。

 

ワカヒコはつぶやきました。

 

「さすがアマテラス様から授かった弓矢だ!!」

 

その様子を見たサグメはニヤリと笑い言いました。

 

「YOU!!今夜はキジ鍋にしちゃいなYO!!」

 

 

 

よう

【サタデーコラム】諏訪の神様

3月15日に「スピンオフ古事記タケミナカタ編~」という講義をさせていただきました。

 

タケミナカタというのは、諏訪大社の神様です。

 

友人が4月から諏訪に引っ越すことになり

「諏訪の神様のことを知りたいので講義して欲しい」

というオファーを受け、開催することになりました。

 

大切な友人からのオファーだったので、とてもうれしく即快諾しました。

 

が、心の中はザワザワしていました。なぜザワザワしていたかというと・・・

 

一つ目の理由。わかる人はわかると思いますが、古事記でのタケミナカタの立ち位置は簡単に言うと敵側です。古事記を伝える身としては、ちょっとやりづらいのです。

 

二つ目の理由。僕は過去に数十回神社ツアーをおこなってきました。その中で唯一、催行を中止したのが諏訪大社ツアーだったのです。

 

(下見では高速道路が通行止めになり、帰路に8時間かかりました…。そして、ツアーの参加者を募ったところ、すぐに催行人数に達したものの、相次ぐキャンセルによりツアーは中止になりました)

 

そんなわけで、僕は心のどこかで諏訪の神様にビビッていたのです。

 

今回、オファーをいただいたのが2月17日。講義までの約1か月。(ブログも休止し)かなり集中して諏訪の神様に向かい合いました。

 

その時間の中で、僕は諏訪の神様がどんどん好きになっていきました。

 

そして、講義を終えた今、諏訪を訪れたくて訪れたくて仕方がないのです。

 

今なら諏訪の神様も喜んで僕を迎え入れてくれそう…そんな風に感じています。

(FBなどでもやたらと諏訪に関する投稿を目にします)

 

古事記の講義をしていると、時々参加者の方から

「私と縁のある神様はどなたですか?」

というような質問を受けるとがあります。

 

が、僕はスピリチュアルを売りにしているわけではないので答えようがありません。

 

 

僕は人にも神様にも能動的であってよいと思っています。

 

仲良くなりたい人がいれば、こちらからアクションを起こす。

好きな神様がいれば、こちらから縁を作るように心がける。

 

それを拒否する神様はいないと思いますよ、きっと。

 

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※タケミ…ナカタ!!

 

 

 

よう