~これまでのお話~~
美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまりました。
ナキメはワカヒコの屋敷の庭に生えている桂の木にとまりました。
庭には、ワカヒコと怪しい感じの女がいました。ワカヒコはアマテラスから授かった光る弓とビューンと飛ぶ矢の手入れをしていました。
ナキメは絶好のタイミングだと思い、ワカヒコにアマテラスからのメッセージを伝えました。
「ワカヒコ~、ワカヒコ~、アマテラス様からのお言葉だ~。
『あなたの使命は中つ国の神々を説得することだ。いったい8年も何をしているのか?』
『あなたの使命は中つ国の神々を説得することだ。いったい8年も何をしているのか?』
ナキメの言葉を聞いたワカヒコは言いました。
「あ?なんかケンケン言ってるぞ?なんなんだこの鳥は?」
なんとワカヒコは、鳥語を理解することが出来ませんでした!!
すると、ワカヒコの隣にいる怪しい女が言いました。
「この鳥、不吉感ビンビン出してるよ。YOU!!やっちゃいなよ!!」
この女は佐具売(サグメ)と言い、鳥語はわかりませんでしたが、心を探るのが得意なので、ナキメの心を探ったのでした。スパイには最適です。
これを聞いたワカヒコはサグメの言葉を真に受けました。
「なに?ヤバい鳥なのか?確かに色もクレイジー柄だし、ヤバい感じがするもんな。」
ワカヒコは弓に矢をつがえ、キリキリと絞りました。
よう