古事記スクール

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ワカヒコの妻

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまりアマテラスからのメッセージを伝えました。するとワカヒコは弓に矢をつがえ・・・

 

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さて、ナキメがアマテラスのメッセージをワカヒコに伝えるため中つ国(なかつくに:地上世界)へ向かったその頃…

 

高天原(たかまのはら:天界)に残されていたワカヒコの妻子はこんなやりとりをしていました。

 

ワカヒコjrは母に言いました。

 

「ねぇ、お母さん。お父さんはいったいどうしちゃったんだろうね?お父さんが中つ国に向かってからもう8年経つよ。あれ?僕、何歳になったんだっけ???

 

さっき、お父さんの消息を確かめるために、キジのナキメが中つ国に向かったらしいよ。ねぇ、僕たちも中つ国に行ってみない?僕、心配なんだよ。」

 

母(もちろんワカヒコの妻)は言いました。

 

「ダメ息子~♪」

 

 

 

「じゃあ、質問ですっ!!」

 

「花は自分からミツバチを探しに行きますか?

 

 

「探さない、待つの!!」

 

「中ツ国には行かない、待つの!!」

 

「おんなに生まれてよかった~」

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↑※ワカヒコの妻

 

 

 

そんな母の姿を見て、ワカヒコjrは無言のまま立ち尽くすのであった・・・

 

次回からちゃんと進めます。すみませんでした・・・

 

 

よう

ブログ休止のお知らせ2

いつもコジキノキジをお読みいただきありがとうございます。

 

明日3/4(土)~3月中旬ころまでブログをお休みさせていただきます。

 

確定申告(笑)や、古事記セミナーの準備など、やらなきゃいけないことがあるのですが、ついついブログに逃げてしまうので...

 

古事記を書くのは楽しいですからね~、ここは意識的にストップしよう…ということでお休みすることにしました。

(仕事の合間に色々やっているので、体力的にもキツかったりしますし・・・)

 

 

しばらくお休みしますが、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

よう

女スパイ、サグメ

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまりました。

 

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ナキメはワカヒコの屋敷の庭に生えている桂の木にとまりました。

 

庭には、ワカヒコと怪しい感じの女がいました。ワカヒコはアマテラスから授かった光る弓とビューンと飛ぶ矢の手入れをしていました。

 

ナキメは絶好のタイミングだと思い、ワカヒコにアマテラスからのメッセージを伝えました。

 

「ワカヒコ~、ワカヒコ~、アマテラス様からのお言葉だ~。

 

『あなたの使命は中つ国の神々を説得することだ。いったい8年も何をしているのか?』

 

『あなたの使命は中つ国の神々を説得することだ。いったい8年も何をしているのか?』

 

ケーンケーン。」

 

ナキメの言葉を聞いたワカヒコは言いました。

 

「あ?なんかケンケン言ってるぞ?なんなんだこの鳥は?」

 

なんとワカヒコは、鳥語を理解することが出来ませんでした!!

 

すると、ワカヒコの隣にいる怪しい女が言いました。

 

「この鳥、不吉感ビンビン出してるよ。YOU!!やっちゃいなよ!!」

 

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この女は佐具売(サグメ)と言い、鳥語はわかりませんでしたが、心を探るのが得意なので、ナキメの心を探ったのでした。スパイには最適です。

 

これを聞いたワカヒコはサグメの言葉を真に受けました。

 

「なに?ヤバい鳥なのか?確かに色もクレイジー柄だし、ヤバい感じがするもんな。」

 

ワカヒコは弓に矢をつがえ、キリキリと絞りました。

 

 

よう

第3の使者、キジのナキメ

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることにしました。

 

 

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アマテラスはキジのナキメを呼びました。

 

ナキ「ケーンケーン。アマテラス様、お呼びですか?」

 

アマ「中つ国(なかつくに:地上世界)にワカヒコを送ってからもう8年。未だにワカヒコから連絡がないのよ。申し訳ないのだけど、ワカヒコに『あなたの使命は中つ国の神々を説得することだ。いったい8年も何をしているのか?』と聞いてほしいのよ。」

 

ナキ「ケーンケーン。お安い御用です。お任せください。」

 

ナキメは大きく翼を広げると、ヒューンと中つ国へ飛んでいきました。

 

その姿を見てオモイカネノカミはつぶやきました。

 

オモ「見てください。あの見事な飛びっぷりを。ナキメならきっとやってくれます。」

 

アマ「・・・・」

 

アマテラスは冷たい視線をオモイカネノカミに送りました。

 

オモ「あ、あの~、アマテラス様・・・・」

 

そうこうしているうちに、ナキメは中つ国にあるワカヒコの屋敷に到着しました。

 

そして庭に生えていた桂の木にとまりました。

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よう

 

 

高天原会議4

~これまでのお話~~

 

美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒを送りましたが、オオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。次の使者としてアメノワカヒコが送られましたが、オオクニヌシは宴会を開き、ワカヒコはオオクニヌシにペースを握られてしまいました。ワカヒコはオオクニヌシの娘シタテルヒメと結婚し、中つ国の一員となってしまいました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ワカヒコが地上に向かってから、早8年の月日が経過しました。

 

高天原(たかまのはら:天界)のアマテラスは、オモイカネノカミに言いました。

 

「ねぇ、ワカヒコが中つ国に向かって、もう8年になるわよ。いったいどうなっているのかしら?」

 

ちなみに、最初に使者アメノホヒが送られてからは、11年の年月が経過していました。さすが神様、のんびりしていますね~。

 

ぎ、ぎくっ

 

ギクッとしたオモイカネノカミは答えました。

 

「い、いや、ちょうど次の作戦を考えているところだったのです。これから八百万の神々を集めて緊急会議をおこないます。」

 

「も~、本当に頼むわよ~」

 

そして、また八百万の神々が集まり、どうすれば良いか話し合いがもたれました。

 

しばらくして、意見をまとめたオモイカネノカミがアマテラスに言いました。

 

オモ「アマテラス様、次の使者が決まりました。ワカヒコの元へ、鳴女(ナキメ)を送りましょう。」

 

ナキメは鳥のキジです。

 

アマ「本当にそれで大丈夫なの~???」

 

オモ「大丈夫です!!絶対に大丈夫です!!」

 

アマ「・・・・」

 

アマテラスは冷ややかなオモイカネノカミに視線を送るのでした。

 

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よう