~これまでのお話~~
美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。次の使者としてキジの鳴女(ナキメ)が送られましたが、ワカヒコは弓矢でナキメを射殺してしまいました。その矢はアマテラスの元まで飛んできて、高天原は大騒ぎとなりました。
血のりのついた矢が飛んできたことで、高天原は大騒ぎです。
ザワザワザワザワ・・・
アマテラスが言いました。
「みんな、少し落ち着きましょう。静かにして。」
すると周囲はぴたりと静かになりました。
そしてアマテラスは矢をぎゅっと握りしめました。
じっと矢を見つめると、アマテラスは言いました。
「もしワカヒコに邪心がなく、悪しき神を射たのであればワカヒコには当たるな!
もしワカヒコに邪心があるなら、ワカヒコに当たれ!」
そして、中つ国に目がけて矢を投げ返しました。
「矢ぁぁぁ~!!!」
ずずず、ずこ~
アマテラスのおやじギャグに、八百万の神々はズッコケました。
ビューン!!
矢はすごい勢いで中つ国に向かって飛んでいきました。
それを見て、オモイカネノカミは思いました。
(え?矢を投げちゃうの?じゃ、弓いらなくね???)
さあ、ワカヒコの運命やいかに???
よう