ナキメ、死す
~これまでのお話~~
美しく賑やかに発展した中つ国の統治を、高天原にいるアマテラスは息子のオシホミミに任せたいと考えました。そこで、中つ国へ使者としてアメノホヒ、ワカヒコを送りましたが二人ともオオクニヌシに懐柔され中つ国に居ついてしまいました。そして八百万の神々の話し合いの結果、次はキジの鳴女(ナキメ)を送ることになりました。ナキメはワカヒコの屋敷の庭にある桂の木にとまり、アマテラスからのメッセージを伝えました。するとワカヒコは弓に矢をつがえ・・・
ワカヒコの屋敷に辿り着き、アマテラスのメッセージを伝えたキジのナキメでしたが、残念ながらワカヒコは鳥語が理解出来ないようでした。
近くにいたサグメに言われるがまま、弓に矢をつがえたワカヒコは、桂の木にとまるキジメに狙いを定めました。
ナキ「ワ、ワカヒコ?いったい何をしているんだ???」
ワカ「悪いがオレに鳥語は通じぬ。この不吉な鳥めっ!!」
ビュンッ!!
ワカヒコが矢を放つと同時に、ナキメの断末魔が響き渡りました。
「ケ~ンンンン!!!」
ワカヒコの放った矢はナキメを射抜くと、そのまま天高く飛んでいきました。
かわいそうに、ナキメは死んでしまいました。
ワカヒコはつぶやきました。
「さすがアマテラス様から授かった弓矢だ!!」
その様子を見たサグメはニヤリと笑い言いました。
「YOU!!今夜はキジ鍋にしちゃいなYO!!」
よう