~これまでのお話~
ヤマサチはウミサチの釣り針を探しに海の宮殿までやってきました。
その頃・・・
海の神の娘・トヨタマビメは手慣れた手つきでタブレット端末をいじっていました
「ああ、どこかにイイ男はいないかしらね~」
トヨタマビメは結婚適齢期を迎えていましたが、海の宮殿に住んでいるためなかなか素敵な男性との出会いがありませんでした
「この婚活パーティ魅力的だわ~♪
でも場所が出雲なのよね~
出雲には行けないわよ~、遠くて・・・
とりあえず、ほどん(保存)っと」
トヨタマビメは「はぁ~」とため息をつくと言いました
「素敵な男性が突然現れたりしないものかしらね~
この世界の男は魚顔ばかりで私のタイプじゃないわ~
もっとこう・・・
山の男!!みたいな・・・
でもここ、海の底ですもんね~
そんな男性に出会えるわけないわよね~」
バタバタバタバタ!!
「トヨタマビメさま~」
そこに激しい足音とともにトヨタマビメの侍女が現れました
「こらこらこら~
レディがバタバタと走るんじゃありませんYO~
あなた、婚期が遅れるわよ」
侍女は言いました
「あ、申し訳ありません」
トヨタマビメは言いました
「で、何かあったの?」
侍女は言いました
「た、大変です、トヨタマビメ様
宮殿の前に立つ桂の木の上にイケメンが来ています
しかも、これを見てください!!」
侍女は底に玉の張り付いた器を見せました
「接着剤じゃあるまいし・・・
こんな芸に興味はないけれど・・・
男には興味があるわ!!
イイ男だったら巻き込み巻き込み
いっきに結婚に巻き込むわよ!!
すぐにお会いにならなくては!!」
侍女はトヨタマビメの手を取り言いました
「行きましょう、トヨタマビメ様!!」
バタバタバタバタ!!
二人は急いで、ヤマサチの元へ向かいました
ところが、、、
「あ、ちょっと待って!!」
とトヨタマビメは言いました
侍女は不思議そうに聞きました
「どうされました???」
トヨタマビメは言いました
「お化粧直さないと・・・
お洋服も変えようかしら・・・ぽっ」
よう