~これまでのお話~
スサノオの6代後に誕生したオオナムヂ。彼には80人の兄がおりました。
ある日、兄達は美人で評判の良い八神比売(ヤガミヒメ)にプロポーズするため、みんなで旅に出ました。末っ子のオオナムヂは、荷物持ちとして兄達に同行しましたが、重い荷物を背負っていたため、先頭集団から大きく差を広げられていました。
オオナムヂBrosがプロポーズの旅に出発したその頃・・・
隠岐島(おきのしま)に住んでいた白うさぎは、遠くに見える向こう岸(気多(けた)の岬:現在の鳥取市)にいつか渡ってみたいと思っていました。
そこで、白うさぎは考えた。色々考えた。うんと考えた。
そして、ある作戦を思いつきました。
白うさぎは、海に住むサメを大声で呼びました。
う「おーい、サメ君!!ちょっと来てくれない?」
サ「なんだい?うさぎ君???」
う「僕達うさぎの仲間と君達サメの仲間とで、どっちが多いか数えてあげよう。仲間たちを呼んで海にズラッと並んでくれないかい?」
サ「それ、ナイスなアイディアだね。よし、今すぐに呼んでくるよ。」
サメは仲間を呼ぶと、一列に並びました。こうしてサメの渡橋が完成しました。
サ「さぁ、うさぎ君!!数えてくれ。きっと俺たちの数のほうが多いはずさっ!!」
う「オッケー!!じゃ、行くよ~(うひひ、うまくいったぞ!!)」
白うさぎは高まる気持ちを抑えつつ、サメの背中をピョンピョンと渡り始めました。
よう