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ウガヤの告白②

~これまでのお話~

 

ウガヤはタマヨリビメを外食に誘いました。そして告白を始めました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

「お、お母さん…

実は好きな人が出来ました!!」

 
ウガヤの告白にタマヨリビメは動揺しました

 
(どうしたの、私?

 いいじゃない、喜ばしいことじゃない

 なのに…

 なんでこんなに心がザワザワするの?)

 


タマヨリビメは動揺を悟られまいと平静を装い答えました

 

「そ、そうだったのね、ウガヤ。

 よかったじゃない

 それで、相手はどんな方なの?今日は呼んでいないの?」

 


ウガヤは興奮気味に答えました

 


「連れてきています、連れてきていますとも~っ!!」

 

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バンっ!!

 


ウガヤは立ち上がりテーブルを叩きました

 

その勢いでカニあんかけチャーハンが宙に浮きました

 
すかさずウェイターが近づいてきました

 


「お客様、店内ではお静かにしていただきますよう…」

 
「ああ、すみませんでした…」

 
ウェイターの言葉に罰の悪くなったウガヤは静かに座りました

 
タマヨリビメは聞きました

 
「で、お相手はどこにいるの???

 

 お母さんの知っている人?」

 

ぶんぶん!!


ウガヤは首をブンブンと振り言いました

 


「お母さん、僕が好きになったのは!!

 


僕が好きになったのは!!


あなたです、お母さん!!」

 


ドッギャギャーン!!

 


そしてさらに言いました

 


「お母さん!

 『明日』って、今さ!!!」

 

 

よう

 

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ウガヤの告白①

~これまでのお話~

 

タマヨリビメウガヤフキアエズは、車に乗り外食に出かけました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

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 レンタカーに乗車したタマヨリビメウガヤフキアエズ

 

二人は黙っていました

 

ウガヤは交通ルールを遵守し、ゆっくりと車を運転しました

 

横顔を見たタマヨリビメは思いました

 

(すっかり男らしなって・・・

 我が子ながら凛々しい表情をしているわ)

 

しばらくするとウガヤが車を駐車場に止めました

 

「お母さん、着きましたよ」

 

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タマヨリビメはそのレストランを見て言いました

 

「あら、素敵なお店ね」

 

ウガヤはタマヨリビメを店内にエスコートしました

 

(あら、やるわねぇ)

 

席に着くとウガヤは言いました

 

「お母さん、好きなものを頼んでください

 今日は僕がごちそうしますから」

 

タマヨリビメは嬉しくなりました

 

「あら、ありがとう。じゃあお言葉に甘えるわ

 私はそうね・・・五目ラーメンにするわ」

 

 「なかなか良いチョイスですね

 僕はカニあんかけチャーハンにします」

 

タマヨリビメは店内をキョロキョロと見まわしました

 

(彼女らしき女性はいないわねぇ

 彼女を紹介するために呼んだのではないのかしら?)

 

ウガヤがスマートに注文を済ますと、まもなく料理が運ばれてきました

 

「いただきます」

「いただきます」

 

パクパク

モグモグ

 

二人は黙って食事をすすめました

 

少し重苦しい空気が二人を包みます

 

耐えられなくなったトヨタマビメが先に口を開きました

 

「ウガヤ

 何か悩みでもあるんじゃないの?

 私はあなたのお母さんよ?

 遠慮はいらないわ。なんでも相談してちょうだい」

 

それを聞いたウガヤは真剣な眼差しをタマヨリビメに向けました

 

そしてゆっくりと話し始めました

 

「お母さん・・・

 実は・・・」

 

よう

 

ウガヤの決意?

~これまでのお話~

思春期を迎えた?ウガヤフキアエズと母代わりのタマヨリビメの距離は、ちょっと微妙な感じになっていました 

 

kojikista88.hatenablog.com

 

翌朝のことです

 

トントントン

 

ドアをノックする音がしました

 

「どうぞ」

 

朝食を作っていたタマヨリマビメは答えました

 

ガラッ

 

「おはようございます、お母さん

 

 今夜、時間を空けておいてください

 

 お話したいことがあるのです。

 

 久しぶりに外食しましょう

 

  キリッ(`・ω・´)」

 

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一夜明けたウガヤの顔は憑き物が落ちたようにスッキリとしていました

 

「わかりました、楽しみにしていますよ」

 

(良かった・・・)

 

タマヨリビメはホッとしました

 

そして色々な想像をしました

 

(うふふ、でも・・・

  話って何かしら???

 まさか、彼女の紹介???

 そのまま結婚???)

 

ズキン!!

 

(う?なにこの胸の痛みは???

 私、ウガヤを取られるとでも思っているのかしら???)

 

タマヨリビメは落ち着かない様子で一日を過ごしました

そして、夕刻・・・

 

「お母さん、行きましょう

 レンタカーを借りておきました」

 

タマヨリビメウガヤフキアエズに促されるまま車に乗りました

 

よう

タマヨリビメ、明日っていつ?

~これまでのお話~

 

タマヨリビメウガヤフキアエズを立派な青年に育てました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ある日、タマヨリビメはリビングで

 BOØWY”LAST GIGS"』

のDVDを見ていました

 

(ああ・・・

 カッコいいわね~

 華やかな氷室さんや布袋さんも良いけれど

 私は断然、激渋な松井さん派だわ~)

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ガラッ!!

 

「お母さん、ちょっといいですか?」

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     ↑成長したウガヤフキアエズ

 

そこへウガヤフキアエズがやってきました

 

タマヨリビメは慌ててチャンネルを変えました

 

「ウガヤ!!急にドアを開けてはいけません!!

 ノックをなさい!!」

 

ウガヤフキアエズは言いました

 

「す、すみません

 

 実は、お母さんに相談があって・・・」

 

タマヨリビメは思いました

 

(相談・・・恋の悩みかしら?

 

 この子も年ごろですものね

 

 本当なら私も・・・

 

 いえ、そんなこと考えてはいけないわ

 

 私の青春の全ては、ウガヤの子育てに捧げたのよ)

 

そして言いました

 

「で、どんな相談なの?言ってごらんなさい」

 

「・・・・・・・」

 

ウガヤは黙ったままです

 

「どうしたの?早くおっしゃいなさい」

 

タマヨリビメがそういうとウガヤはようやく口を開きました

 

「明日・・・

 

 明日、言ってやらぁ・・・」

 

それを聞いたトヨタマは言いました

 

「明日?明日っていつの明日よ?」

 

ウガヤは声を振り絞るように言いました

 

「あ、あしたさ・・・」

 

 

パッシイィ

 

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タマヨリビメはウガヤの頬を叩きました

 

え???

 

「ウガヤ・・・

 あなたの一番怖いことってなあに?」

 

「・・・・・・」

 

「一番恐いのはこの痛みなの?

 痛いのって恐い?

 あんたいつまでも・・・

 大人になっても

 一人じゃなんにもできない方が

 もっとこわいとは思わないの?」

 

ウガヤは黙ってリビングを後にしました

 

タマヨリビメは胸が締め付けられるような思いがしました

 

 

よう

 

 

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タマヨリビメ、母になる

~これまでのお話~

 

育児に悪戦苦闘するヤマサチの元へ、義妹のタマヨリビメがやってきました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

こうしてタマヨリビメの子育て生活が始まりました

 

ウガヤフキアエズ・・・

 

 今日から私があなたのお母さんよ

 

 安心しなさい、立派に育ててあげるから」

 

タマヨリビメウガヤフキアエズが生まれた産屋に目をやりました

 

「屋根を茅で葺き終える前に生まれてきたのね

 

 いつの時代でも茅の屋根を守るのは、私よ

 

 赤ちゃんのあなたは不完全の屋根のような存在かもしれないわね」

 

穴の開いた産屋の屋根を眺めたタマヨリビメ

 

ウブヤフキアエズを大きな屋根のような立派な男に育てようと決意しました

 

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タマヨリビメは時に厳しく、愛情をたっぷり注ぎ子育てをしました

時は流れ・・・

 

ウガヤフキアエズは立派な青年に育っていました

 

そんなある日のこと・・・

 

 

よう 

 

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