古事記スクール

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ウズメ、恋の行方

~これまでのお話~

 

 中つ国の王・オオクニヌシから国譲りの承諾を得たアマテラスは、新しい統治者として生まれたばかりの孫・ニニギを送ることにしました。アマテラスはニニギに三種の神器と稲穂を渡しました。ニニギ一行は、高千穂の霊峰に降臨しました。

 

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天孫降臨し、高千穂に住居を定めたベビーニニギはすくすくと育って行きました。

 

そして、月日は流れ・・・

ニニギは立派な青年に成長していました。

 

ある日、ニニギはウズメを呼びました。

 

「お呼びですか?ニニギ様?」

 

ニニギはウズメに言いました。

 

高天原から中つ国向かう交差点に立っていたサルタヒコ殿の正体を明かしたのはウズメだったそうだな(オレは赤ちゃんだったから知らないけど)」

 

ウズメは答えました。

 

「ああ、サル様との出会いのことですね、そうですよ。懐かしいわぁ~」

 

ニニギは続けました。

 

「そろそろサルタヒコ殿も地元の伊勢に帰りたいのではないだろうか?

 

 そこでだっ!!

 

 ウズメ、お前が伊勢までサルタヒコ殿のお供をするのだ」

 

ぽっ♥

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ウズメは頬を赤らめました。

 

「え?伊勢までサル様と♥

 いいんですか?ニニギ様」

 

ニニギは頷きました。

 

「しっかりサルタヒコ殿にお仕えするのだぞ!!」

 

ウズメはルンルン気分で旅の準備を始めました。

 

よう

 

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タケミナカタ物語⑫

~これまでのお話~

 タケミナカタは、些細なことから妻・ヤサカトメノカミと大喧嘩をし別居生活が続いていました。ある日、タケミナカタは凍った湖の上を走って渡りヤサカトメノカミの元に向かいました。翌朝、氷上に出来た亀裂を見つけた村人は、いったい何があったのか不思議に思っていました。

 

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「みんな、何をしているんだ???」

 

そこに現れたのはタケミナカタでした。

 

「おお、タケミナカタ様!!」

 

村人はタケミナカタの周りに群がりました。

例え別居していようが、タケミナカタ人気に陰りは見えません。

 

タケミナカタ様、いつもより顔色が良いべな~」

 

「んだ、んだ、オラ少し安心しただ」

 

その時です。

タケミナカタの後ろから人影がスッと現れました。

 

「おお!!」

 

「Oh!!!」

 

「ヤサカトメノカミ様っ!!」

 

人影の正体はヤサカトメノカミでした。

 

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タケミナカタの熱意に心打たれ、ついにヤサカトメノカミは家出をやめたのです。

 

バンザーイ!!バンザーイ!! 

 

タケミナカタは言いました。

 

「いったい何を喜んでいるのだ?」

 

鈍感なタケミナカタは、夜な夜なヤサカトメノカミの元を訪れていたことが、村人にバレていないと思っていました。

 

村人は言いました。

 

タケミナカタ様。久しぶりに皆で宴会でも開きましょう!!」

 

「おお!いいぞ!!」

 

気まずくなった文春は、その場を忍び足で去ろうとしました。

 

「おい!!文春ッ!!」

 

ぎ、ぎくぅっ!!

 

「お前も宴会には参加しろよ!!」

 

「誰だって秘密の1つや2つくらい抱えて生きているもんじゃろ?」

 

「お前は根性が腐ってるから嫁も来ないんだ~」

 

「んだ、んだ、まったくばんこ情けねぇ男だべ」

 

「お前、なにちんぶりかえってるらぁ~」

 

その晩、盛大な宴会が開かれました。

 

タケミナカタと村人の絆は一層深まり、文春はこってりと絞られました。

 

その後、タケミナカタとヤサカトメノカミは仲睦まじく暮らしました。

 

が、たまに喧嘩をすると気の強いヤサカトメノカミは家出をしました。

 

諏訪湖の氷上に亀裂が出来ると、

 

「ああ、タケミナカタ様とヤサカトメノカミ様、また夫婦喧嘩だな」

 

タケミナカタ様、またこっそりヤサカトメノカミ様の元を訪れたんだな~」

 

と村人は和やかに噂しました。

 

現代では諏訪湖の氷上に現れる亀裂のことを御神渡りと呼びます。

 

その名の通り、タケミナカタがヤサカトメノカミに会いに行くため湖を渡るのです。

 

今年は5年ぶりに御神渡りが見られたそうですね。タケミナカタはヤサカトメノカミに会えたのでしょうか?

 

ちゃんちゃん♪

 

よう

 

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タケミナカタ物語⑪

~これまでのお話~

 タケミナカタは、些細なことから妻・ヤサカトメノカミと大喧嘩をしました。ヤサカトメノカミは家出をし湖を渡ってしまいました。毎晩、タケミナカタは村人が寝静まるのを待ち、ヤサカトメノカミの元を訪れていましたが、会うことが出来ずにいました。ある晩、村人の文春(フミハル)が、二人の別居に気づきました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 

「号外~、号外~!!」

 

文春は徹夜で作った号外を抱え、村人の前に現れました。

 

「文春?おめえ何やってるだ?」

 

「号外だって?」

 

文春は大声で言いまいた。

 

「皆さん!!

 

 おしどり夫婦で評判のタケミナカタご夫妻は!!

 

 なんと!!

 

 仮面夫婦だったのです!!!!

 

 二人は湖を隔て、別居状態です」

 

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ドッギャギャーン!!

 

文春の号外を手にした村人が言いました。

 

タケミナカタ様が別居?」

 

「何言ってるだ、文春?」

 

「そんなこと、みんな知ってるべー」

 

「そうだ、そうだ、だって

 オラがヤサカトメノカミ様を向こう岸まで送ったんだぞ」

 

え!!?

文春は愕然としました。

 

村人は続けました。

 

「そうかそうか、わかったぞ!!」

 

「この湖の亀裂はタケミナカタ様が走った跡だったのか」

 

「舟が使えないから湖の上を走って渡っただか」

 

タケミナカタ様、毎晩毎晩ご苦労なことだな~」

 

「最近、やつれちゃったもんな~」

 

タケミナカタ様が心配だべー」

 

「はやく仲直り出来るといいべな~」

 

そこに誰かがやってきました。

 

「みんな、何をしているんだ???」

 

よう

 

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タケミナカタ物語⑩

~これまでのお話~

 タケミナカタは、些細なことから妻・ヤサカトメノカミと大喧嘩をしました。ヤサカトメノカミは家出をし湖を渡ってしまいました。毎晩、タケミナカタは村人が寝静まるのを待ち、ヤサカトメノカミの元を訪れましたが、会うことが出来ずにいました。ある晩、湖が凍り舟の使えないタケミナカタは氷上を駆け渡りました。

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タケミナカタを追い湖を渡った文春(フミハル)。

 

タケミナカタは、ある屋敷に向かうと戸を叩き、家の中の住人に何かを語り掛けています。

 

文春は耳を澄ませました。

 

「ヤサカトメノカミよ~、出て来ておくれ~」

 

!?

 

「なんと、おしどり夫婦として知られるタケミナカタ夫妻が別居しているとは!!?

 

 か、仮面夫婦だったのか!!?」

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「オレは仮面夫婦をやめるぞ、ジョジョ―!!」

※文春のイメージです。

 

その時、文春の脳内にはこんなミュージックが流れました。

 

チャッチャッ!チャラララン♪

チャッチャ!チャッチャ!!

Tonight ya ya ya ya Dear~♪

Tonight ya ya ya ya Dear~♪

 

・・・そりゃ仮面舞踏会やΣ(・□・;)

 

文春はタケミナカタに申し訳ない思いもありましたが、右手を力強く握りしめていました。 

 

「ついに、生まれて初めてスクープをゲットしたぜ!!」

 

文春は急いで家に帰りました。

そして翌日・・・

 

村人達が湖のほとりに集まり騒いでいます。

 

「あれはなんじゃ?」

 

もののけの仕業じゃねーべか?」

 

「いや、きっとモーゼが湖を割ろうとしたんだべ?」

 

「いやオーロラ・エクスキューションだべ?」

 

寒さで凍りついた湖の表面には、雷が走ったような亀裂が入っていたのです。

 

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そこに誰かがやってきました。

 

「号外~ 号外だよ~!!」

 

その声の主は文春でした。

  

よう

  

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タケミナカタ物語⑨

諏訪に移り住んだタケミナカタは、些細なことから妻・ヤサカトメノカミと大喧嘩をしました。ヤサカトメノカミは家出をし湖を渡ってしまいました。毎晩、タケミナカタは村人が寝静まるのを待ち、ヤサカトメノカミの元を訪れましたが、会うことが出来ずにいました。ある冷える夜、タケミナカタは湖を渡ろうとしましたが、湖は凍りタケミナカタは船を使うことが出来ませんでした。

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タケミナカタが凍る湖を目の前にしているころ・・・

 

村一の野次馬根性を持つ文春(フミハル(仮名))は、スクープを求め湖の畔をウロウロとしていました。

 

「ちっ!!こんな寒い夜だから~スクープなんかすっぱ抜けるわけないか・・・」

 

その時です。

 

ガリガリガリガリガリ!!

 

湖の氷が高速で削れるようなすごい音が聞こえました。

 

「む?なんだ?もののけの仕業か!!?」

 

文春は恐怖におののき、体中が震えていました。

 

しかし、

 

「オレもジャーナリストの端くれだ!

 ここで引いてなるものかっ!!」

 

勇気を振り絞り、真相を確かめることにしました。

 

木の陰に隠れ、恐る恐る湖畔に目を向ける文春・・・

 

「なんだ?あれは!!?」

 

文春は目を疑いました。何者かが、湖上を物凄いスピードで移動しています。

 

文春はもう少し良く見ようと、目を凝らしました。もう体の震えは止まっています。

 

「あれは???」

 

「タ、タケミナカタ様じゃないか!!」

 

なんと凍り付いた湖面を物凄い勢いで走り続けているのは、タケミナカタでした。

 

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文春は思いました。

 

「いったいこんな真夜中になにをしているんだ???

 

 もしかしてだけど~♪

 

 もしかしてだけど~♪

 

 まさかの下衆不倫???」

 

文春は急いでタケミナカタの後を追い駆け出しました。

 

 

よう