~これまでのお話~
国譲りに同意したオオクニヌシの住まいとして、天高くそびえる出雲大社が建てられました。こうして国譲りは平和的におこなわれました。オオクニヌシはタケミカヅチを立派な料理でもてなしました。
平和的に国譲りが行われた後、オオクニヌシは立派な料理でタケミカヅチをもてなしました。
タケミカヅチは、この豊かな中つ国を作り上げたオオクニヌシを称え、今後も中つ国の文化や伝統を大切にすると話しました。
オオクニヌシは、見えない世界からこの国の繁栄を祈り続けることを約束しました。
オオクニヌシは言いました。
「タケミカヅチ殿。名残惜しいが、そろそろお開きとしましょう」
そして、
「アメノホヒ、近くへ来てくれ」
↑アメノホヒは、アマテラスの息子です。
使者の一人として中つ国に送られましたが、中つ国に居ついてしまいました。
「ホヒよ。私はこの宮殿(出雲大社)に身を隠し、この中つ国の繁栄を祈り続けよう。
今後は、お前がこの出雲大社の祭祀を取りまとめて欲しい。
頼んだぞ!!」
アメノホヒは力強く頷きました。
「タケミカヅチ殿。私の180人の息子は全てコトシロヌシに従います。
しかし、中には「国譲り」を快く思わない者もいるかもしれません。
くれぐれも太陽の御子のこと、よろしくお願いします」
タケミカヅチはそれを聞き、タケミナカタの言葉を思い出し呟きました。
「確か、アメノカガセオ・・・」
オオクニヌシは別れを告げると、出雲大社の奥へと鎮まりました。
よう