~これまでのお話~
国造りの途中で、相棒のスクナヒコナに突然の別れを告げられたオオクニヌシは、激しく動揺していました。そこへ海の果てから白く輝く神様がやってきて、「私を祀れば国造りはうまくいくだろう。」と言いました。素直なオオクニヌシは言われた通りに白く輝く神様を三輪山の頂上に祀りました。
オオクニヌシは、海の果てからやってきた、白く輝く神様を丁寧に三輪山にお祀りしました。
白く輝く神様は言いました。
「これで国造りはきっとうまくいくだろう。」
オオクニヌシは、聞きました。
「ところで、いったいあなたは何者なのです?」
「私はお前の和魂(にぎみたま)である。まぁ難しく考えることはない、私はお前の一部だということだ。。お前は今まで『自分は一人で生きてきた』と思っているかもしれない。でもそうではないのだ。常に私はお前と一緒だった。だから安心して国造りに励むのだ。」
オオクニヌシはその言葉に勇気づけられ、
(よし!やってやるぞ!)
と決意を固めました。
そこにはスクナヒコナに去られ、動揺していたオオクニヌシの姿はありませんでした。
「さあ行け、オオクニヌシ。お前の助けを待っている人たちがたくさんいるぞ!!」
オオクニヌシは白く輝く神様に別れを告げ、再び国造りの旅に向かうのでした。
よう