~これまでのお話~
オオクニヌシとスクナヒコナは、二人で力を合わせ全国を回り、国造りを進めました。二人の頑張りもあり、中つ国(なかつくに:地上世界)は、どんどん豊かになりました。そんなある日、スクナヒコナは次のステップに進むためにコンビを解消したほうが良いと言い、海の果てへ飛んで行ってしまいました。呆然とするオオクニヌシは、「帰ってきてくれ~」と叫ぶと、海の果てから光が近づいてきました。
光はどんどんオオクニヌシの方に近づいてきました。
その光はあまりにまばゆく、オオクニヌシは両手で目を塞ぎました。
しばらくすると、
「目を開けなさい。オオクニヌシ。」
オオクニヌシが目を開けると、白く光る神様がいました。
「ん?スクナヒコナ。随分大きくなって・・・」
白く光る神様は答えました。
そして続けました。
「私をしっかりと祀れば国造りに力を貸そう。もし祀らないとこの先の国造りはうまくいかないぞ」
オオクニヌシは答えました。
「わかりました。ではどうやってお祀りすればよいでしょうか?」
オオクニヌシの素直な性格は相変わらずで、この神様が何者かわかりませんでしたが、力を借りようと思いました。
「大和の国の青々とした美しい三輪山(みわやま:奈良県)の頂上に祀りなさい。」
オオクニヌシは言われた通り、この神様を三輪山の頂上に大切にお祀りしました。
よう