古事記スクール

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二人の別れ

~これまでのお話~

オオクニヌシスクナヒコナは、二人で力を合わせ全国を回り、国造りを進めました。二人の頑張りもあり、中つ国(なかつくに:地上世界)は、どんどん豊かになりました。そんなある日、オオクニヌシにふと疑問の気持ちが芽生えました。

 

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オオクニヌシは、これまでの国造りを振り返りました。苦しいこともありましたが、思い起こせば素敵な思い出でいっぱいです。

 

しかし、ふと疑問の気持ちがよぎりました。

 

そこで、スクナヒコナに尋ねました。

 

オオ「なぁ、スクナヒコナ。これまで一生懸命やってきて、たくさんの人に喜んでもらったけれど、しっかりとした国造りが出来たのだろうか???」

 

スク「まぁ、出来たこともあるし、出来なかったこともあるよね。」

 

オオ「そうだね。これからは今まで以上に良い国造りをしていきたいな。」

 

スク「フフフ、オオクニヌシ。とうやらオレの役割はここまでのようだね。」

 

オオ「え?どういうことだい???」

 

スク「君も気づいているはずさ。国造りを次のステップに進めるには今までのやり方じゃダメだってことさ。」

 

オオ「・・・・」

 

スク「大丈夫。国造りの基礎はもう完成しているんだから。これからはそれぞれの道を進もう。オレはもっと酒や薬のことを研究したいし。」

 

オオ「ちょ、ちょっと待ってくれっ!!」

 

スク「それじゃお別れだぜ。とっても楽しかったよ!!離れてもいつも気持ちは一緒さ、ブラザー!!」

 

スクナヒコナは、そう言うとピョーンと粟の葉に飛び乗ると、

 

ビヨヨヨ~ン!!

 

粟の葉に弾かれて海の彼方へ飛んでいきました。

 

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 よう