~これまでのお話~
八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)に命を狙われたオオナムヂは、ご先祖のスサノオを頼り根の国に逃れ、スサノオの娘・スセリビメと結婚しました。しかし、スサノオはオオナムヂのことが気に入らないのか試練(嫌がらせ)を与え続けます。
鳴鏑の矢(なりかぶらのや)はビューンと飛んでいき、草原の向こうへ姿を消しました。
スサノオに矢を取ってくるよう言われたオオナムヂは、急いで矢の飛んで行った方向へダッシュしました。
オオナムヂの姿が見えなくなると・・・
「フフ」
「フフフ」
「フハハハハハ~ッ」
スサノオは不気味に笑い出しました。
そして、ポケットから火打石を取り出すと、、、
カチッ!カチッ!カチッ!
草に火を点けました。
ブワ~~~!!!!
火は瞬く間に燃え盛り、さらに勢いを増し、ゴウゴウと草原を燃やし始めました。
「さあ、シコオ。この豪火から生き延びることが出来るかのぉ・・・」
スサノオは腕を組み、草原を燃やす炎を眺めていました。
よう