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#029 江の島に鎮まる神さま

こんにちは。

 

今日は2021年4月4日に配信した「江の島に鎮まる神さま」です。

 

江の島の児玉神社…その後、どうなってしまったのでしょう??

 

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【#029 江の島に鎮まる神さま(2021年4月4日配信)

 

今日は家族で江の島に行ってきました。江の島に、どうしてもお参りしたい神社があってですね。

 

普通、江の島というと、江島神社が有名です。はい、とても良い神社さんです。今日は茅の輪も出てました。ですが、今回の僕の主目的は児玉神社でした。児玉神社のご祭神は児玉源太郎命です。人格神ですね。

 

児玉源太郎…恥ずかしながら、僕はまったく知らなかったです。最近、とあるきっかけで、小林よしのり氏の「台湾論」という本を読みました。すごく良い本です。なぜ台湾が親日国家なのかよくわかりますし、僕と同じで近代史がわからない方のとっかかりにもすごく良いと思います。

 

そこではじめて児玉源太郎という人物を知りました。児玉源太郎は日本が台湾を統治していた時代、その時に第4代台湾総督を務めた方なんですね。それだけじゃなくてですね、児玉源太郎は軍略の才と政治手腕も優秀で、陸軍大臣・陸軍学校長・文部大臣・内務大臣…とにかくすごい人なんです。

 

そんなタイミングに、ある方のFacebookの投稿で「江の島に児玉源太郎を祀った神社がある」ことを知ったのです。それで「あれ?」って急に記憶が甦ったんですね。何年か前に、江の島に行ったとき、ひっそりした神社があったんです。境内には誰もいません。江島神社にはたくさん人が来るのに、この神社には誰もいなかったんです。そこで一人で手を合わせて帰って来たんです。その時の記憶が甦りました「あそこだ!!」って。もう行きたくて行きたくて。今日ようやくです。

 

ちなみに、生前、児玉源太郎が江の島をたびたび訪れたため江の島に鎮座しているそうです。江の島を愛していたんですね。

 

今回は事前に少し、下調べしましてですね、献燈は満州と台湾関係者で占められていて、造営に際しても、台湾から多くの寄贈を受けており、鳥居、燈籠の寄進にとどまらず、社殿は阿里山の檜を用いた総檜造です。ちなみに扁額は李登輝が描いたそうです。児玉源太郎が台湾の方々に愛されているのがよくわかりますね。

 

さて、本日、二度目の児玉神社。前回の僕とは違います。もう、本当に楽しみでした。

ところが、神社は立ち入り禁止。由緒書きなどにブルーシートが被されていました。

 

改修であって欲しいと思ったのですが、ネットの情報によるとどうも競売にかけられているようです。2019年11月頃みたいですね。僕ね、神奈川県民なので。これまで何度も江の島には来たことがありました。それなのに、何も知らずにいて本当に不甲斐ないです。

 

台湾総督を務めた児玉源太郎の方針は「同じアジア人として台湾近代化に尽くす」というもので、インフラを整備し、台湾経済は劇的に変化します。台湾が今も親日国なのは、児玉源太郎をはじめ、台湾近代化のために力を貸した日本人たちの存在があるからなんですね。その台湾の人たちから多くの応援を得て造営された児玉神社。その児玉神社の現状がこんなことになっていて…台湾の方にも申し訳ないですし、本当に残念で仕方ありません。

 

もし、近代史を多くの日本人が学んでいれば、日露戦争の英雄、日本を守ってくれた児源太郎のことを知っていれば…こんなことにはならなかったかもしれません。歴史を学ばない国は滅びる…本当にそうですね。競売の金額は5,862万円。今後どうなるのかわかりませんが児玉神社の再興を信じたいと思います。