こんにちは。
今日は「この世のはじまりはみそ汁」というお話です。
古事記を読むとわかりづらい天地開闢(てんちかいびゃく)ですが、僕はみそ汁を食べている時に「ああ、こういうことか!」ってわかりました。
いつもありがとうございます。
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【#019 この世のはじまりはみそ汁(2021年3月25日配信)】
さて、今日はこの世界のはじまりの話です。
西洋の神話なんかですと、最初に絶対神みたいな存在がいます。絶対神というか創造神かな?その創造神が「エイヤー」っと世界を創造します。天地創造って聞いたことありませんか?その名の通り、天地を創造します。
日本の場合はこうじゃないんですね、この世を造りだした創造神みたいなの、いません。
じゃあどうやってはじまったのかというと、最初っから世界が存在しています。神様より先に世界があります。
その世界はあるのかないのかわからない、言葉ではあらわせないような世界なんです。
言葉であらわせないのに、今しゃべってるんですけどね。まっ暗で、すべてが混ざり合ったような混沌とした世界。カオスです。
で、気の遠くなるような時間が経過すると、世界が天と地にわかれます。これを天地開闢(てんちかいびゃく)といいます。
天地開闢…難しい言葉ですね。僕はよく、みそ汁に例えます。みそ汁、飲んだことありますか?
まず、みそ汁をぐちゃぐちゃにかき混ぜます。濁ったというか、お椀の中はカオスになります。味噌汁をかき混ぜた状態、これが世界のはじまりです。
それから気の遠くなるような時間が経過すると、味噌が沈み、スープと味噌にわかれますよね。スープが天、味噌が地です。これが天地開闢です。
スープと味噌にわかれて、シーンとした世界になりまして、いよいよ物語がスタートするというわけです。
今日のお話はここまでです。ありがとうございました。
天地開闢ってちょっと難しいことばではあるんですが、この世が天と地に分かれた「この世のはじまり」という意味です。
だからね、「天地開闢以来の奇跡だ」とか「天地開闢以来の偉業だ」とかね、今まで誰もやったことがないようなことを称える時なんか使えますね。
夏目漱石も使っていますね。吾輩は猫であるの一節ですが、
このパラドックスを道破(どうは)した者は、天地開闢以来吾輩のみであろうと考えると、自分ながらまんざらな猫でもないと虚栄心も出るから…あと芥川龍之介も使っています。
天地開闢以来の○○
ぜひ使ってみてください。猫も使ってるくらいですから負けてられません。教養ある雰囲気出ますので。