~これまでのお話~
タケミカヅチは国譲りの使命を果たし、高天原に戻りました。そこには、義兄弟であるフツヌシとタケハヅチが待っていました。タケミカヅチは再会を喜んだ後、アマテラスに国譲りの報告をしました。
国譲りの報告を受けたアマテラスは、さっそく息子のオシホミミを中つ国に下らせようと思いました。
しかし、タケミカヅチは言いました。
「アマテラス様。ほとんどの国つ神(中つ国に住む神々)はオシホミミ様が中つ国を統治することに従うでしょう。
しかし、中には従わない者もいるかもしれません。
オレはもう一度中つ国に戻り、従わぬ神がいれば説得したいと思います。
そうすれば安心してオシホミミ様をお迎え出来ます」
アマテラスは答えました。
「ありがとうタケミカヅチ。
あなたの言うとおりにしましょう」
それを聞いていたフツヌシが言いました。
「おいおい、まさか一人で行こうっていうんじゃないだろうな?
今度はオレも連れてけよ、いいだろ?
タケハヅチ、お前も行くだろ?」
タケハヅチは言いました。
「フフフ、ぜひご一緒させていただきたいですね」
タケミカヅチは笑いながら言いました。
「お前たち、遊びに行くんじゃないんだぞ~
アマテラス様、我ら3人で中つ国へ向かってもよろしいでしょうか?」
アマテラスは言いました。
「うふふ、もちろんよ。
タケミカヅチ、フツヌシ、タケハヅチ。
頼りにしているわ。よろしくお願いします」
よう