~これまでのお話~
国譲りの使命を終え、高天原に戻ったタケミカヅチ。そこには二人の男神が待っていました。
少し四角い顔をした男神は言いました。
「アニキ、久しぶり!!」
頭に葉っぱを付けた男神は言いました。
「タケミカヅチさん、お帰りなさい。お仕事お疲れ様でした」
タケミカヅチは答えました。
「おお、経津主神(フツヌシ)。久しぶり。元気だった?
建葉槌命(タケハヅチ)、ずいぶん立派になったなぁ」
タケミカヅチのことを「アニキ」と呼んだフツヌシは、現在の香取神宮の御祭神です。
タケミカヅチとフツヌシはとても近しい存在なのですが、当ブログでは義兄弟として物語を進めます。
アマテラスはこの再会を喜ぶ3人のことをニコニコと眺めていました。
それに気づいたタケミカヅチは言いました。
「アマテラス様。国譲りが無事に完了しました。
オオクニヌシ殿の同意を得ましたし、オオクニヌシ殿の180人の子供はコトシロヌシ殿がうまくまとめてくれます」
アマテラスは嬉しそうに答えました。
「うふふふ、本当にありがとうタケミカヅチ。
では、早速オシホミミ(アマテラスの息子)に天下る準備をさせましょう」
よう