古事記スクール

日本人のOS古事記を全ての日本人に!! 小説、イラスト…カジュアルに古事記を広めます!講座や資料提供のご相談などお気軽にご連絡ください!!

ヤマサチ、だらだら生活に終止符を打つ

~これまでのお話~

 

無事にウミサチの釣り針を取り戻したヤマサチ。オオワタツミはヤマサチのバックアップを約束し、さらに海の宝をくれました

 

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ヤマサチは答えました

 

「お義父さん、ありがとうございます

 

 早々に地上に戻り、兄に釣り針を返したいと思います

 

 そして・・・」

 

オオワタツミは言いました

 

「うむ、もう戻られますか・・・

 

 そうですな、早い方が良いでしょう」

 

そして大きな声で続けました

 

「これよりヤマサチ殿が地上へ戻られる!

 

 誰かどのくらいで行って帰って来れるかわかるものはいるか?

 

 道中、けっしてヤマサチ殿を怖い目に会わせてはいかんぞ」

 

その時、一匹の一尋和邇(ひとひろわに:サメのこと)が答えました

 

「オレなら一日で往復できます」

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※一尋とは、人が手を広げたサイズである…とか8尺だ…とか言われています

 

「よし!頼んだぞ一尋和邇!!」

 

急に帰国することになったヤマサチ。妻のトヨタマビメは動揺しました

 

しかし、そんな姿は見せまいと気丈に振舞いました

 

「ヤマサチ様、この三年間、私はとても幸せでした

 

 これが永遠の別れとなるやもしれません

 

 しかし、どれだけ離れていようとも・・・

 

 お慕いいたしております

 

 必ずや地上の王になってください」

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よう

 

 

御礼!!

和歌山古事記はなんと70名以上の方がご参加してくださいました!!本当にありがとうございました。熱く御礼申し上げます。

 

 

 

 

ヤマサチ、海の国のお宝ゲットだせ!

~これまでのお話~

 

ヤマサチヒコが探していた釣り針は、タイの喉から見つかりました

 

 

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「それから・・・」

 

オオワタツミは続けました

 

「兄が高い土地に田んぼを作ったら、

 

 ヤマサチ殿は低い土地に田んぼを作るのです

 

 兄が低い土地に田んぼを作ったら

 

 今度は高いところに田んぼを作るのです

 

 私は水の力を操作し、ヤマサチ殿の田んぼには水を送り

 

 兄の田んぼには水を送らないようにします

 

 そうするとヤマサチ殿は富み、

 

 兄はどんどん貧乏になります

 

 兄はやがて我慢の限界に達し

 

 3年以内にヤマサチ殿に戦いを挑んでくるでしょう

 

 その時はこれを使い、兄を懲らしめるのです」

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そういうとオオワタツミは海の国の宝である

 

『塩盈珠(しおみつだま)』『塩乾珠(しおふるたま)』

 

をヤマサチヒコに渡しました

 

 

よう

釣り針、見つかる

~これまでのお話~

兄ウミサチの釣り針を探しに産みの宮殿にやってきたヤマサチヒコ。針が喉に刺さり何も食べられないと泣いているタイがいるとの情報を得ました

 

 

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針が喉に刺さり泣いているタイがオオワタツミの前にやってきました

 

タイは泣きながら訴えました

 

「オオワタツミ様・・・

 

 針が喉に刺さり何も食べられないのです」

 

オオワタツミは答えました

 

「ふむ。すぐに取ってやろう

 

 (早く言えばいいのに・・・)」

 

ヤマサチヒコは密かに思いました

 

(3年間、何も食べなかったのか・・・

 

 すごいヤツだぜ!!)

 

タイは口を大きく開けました

 

「あ~ん」

 

オオワタツミがタイの喉奥を覗くと確かに釣り針が刺さっていたので、すぐに取ってやりました

 

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「あ、ありがとうございます、オオワタツミ様!!

 

 ああ、これでやっと食事ができる

 

 何食べようかな~

 

 回転ずしがいいかな~

 

 でもそれだと共食いになっちゃうし・・・

 

 やっぱりここはニュータ〇タン〇舗東白楽店かな~」

 

 タイは大喜びで食事に向かいました

 

オオワタツミは取り外した釣り針をきれいに洗い清めました

 

そしてそれをヤマサチヒコに渡し言いました

 

「この釣り針を兄に返す時にこう言うのです

 

 『心が沈む針』

 『心がすさむ針』

 『貧乏針』

 『愚か針』

 

 そして後手(しりえで)に針を渡すのです」

 

後手とは通常と逆の行為をおこなうことで、相手に呪いをかけるやり方なのです

 

「それから・・・」

 

オオワタツミはさらに続けました

 

 

よう

オオワタツミ、一肌脱ぐ

~これまでのお話~

 

海の宮殿を訪れたヤマサチヒコ。あっという間に3年が経過しました。幸せな日々を過ごしていたヤマサチヒコですが、ある日を境に突然元気がなくなりました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

夫ヤマサチヒコの異変に気付いたトヨタマビメは、父にして海の神であるオオワタツミに相談しました

 

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「お父様、ヤマサチヒコ様の様子がどうもおかしいのです」

 

それを聞いたオオワタツミは言いました

 

「婿殿が??

 

 はて?どうしたのだろう???

 

 あれこれ考えても仕方がない。婿殿に聞いてみよう」

 

オオワタツミはヤマサチヒコに事情を聴くことにしました

オオワタツミを前にしたヤマサチヒコは、重たい口を開きました

 

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「実は・・・

 

 私が海の宮殿を訪れたのには理由がありまして・・・」

 

ヤマサチヒコは、これまでの経緯をオオワタツミに伝えました

 

「ふむ、兄上の釣り針を探しておられたのか・・・

 

 よし、魚たちに聞いてみよう

 

 集まれ~!!」

 

それを聞いたオオワタツミは、大小たくさんの魚たちを集めました

 

「みなのもの、よく聞いてくれ!!

 

 ヤマサチヒコ殿が無くした釣り針を探している

 

 何か知っているものはいないか???」

 

すると一匹の魚が答えました

 

「そういば、タイが喉に釣り針が刺さって何も食べられないと泣いていました」

 

オオワタツミはすぐにそのタイを呼びました

 

よう

 

 

満員御礼!!

【ようさんと古事記 in 紀伊国

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9月に和歌山で古事記をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします!!
 
日時: 平成30年9月2日
費用: 3,500円 (テキスト代,茶菓子代込)
中学生以下は無料
定員: 60名程度(満員御礼)
※駐車スペースが限られております。できるだけ お
乗合せでお越しください。 また、電車でお越し頂
く方向けに 送迎サービスも考えておりま
す。詳しくは お申込後に ご連絡いたします
申込方法: Facebookのイベントページの参加をクリック、あるいはメールにて
ご連絡ください。 後日、詳細、
お支払い方法をご連絡いたします。
 
⏰タイムスケジュール ⏰
 
13:00〜講座
途中 お茶🍵&交流タイムあります
16:30頃終了予定
 
★講師プロフィール★
 
馬場洋(ばばひろし、通称「ようさん」)
昭和49年3月21日、神奈川県で生まれる。
幼少期より劣等感を抱え、未来の展望を描けないまま大人になる。自分を変えるために資格を取得したり、高額なセミナーにいくつも通ったりしたが成果はなかったという。
ところが『古事記』と出会い、関連書籍をむさぼり読んで自分なりに消化できたとき、パラダイムシフトが起きた。以降「古事記を広めることは世の中を良くすることだ」との信念を得て、ブログ執筆や講演活動を開始する。
【活動履歴】
東京都内を中心に神奈川県、埼玉県、静岡県等で講演。平成29年には岡山や大阪など西日本にも進出。『古事記』講義のほか、「諏訪信仰」「鹿島信仰」「蝦夷」などにテーマを絞ったスポットセミナーも開催。企業研修やコラボレーションイベントなど多方面で活躍中。平成30年春から、「よみうりカルチャー柏」で古事記の連続講義を開講している。
 
 
主催:ようさんと古事記 in 紀伊国 実行委員会
共催:日本会議和歌山
お問合せ先:umi.hitsuji88★gmail.com

★を@に変えてメールしてください

 

 

 

 絶賛募集中!!

イラストでわかる古事記スクール@新宿

 

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前回満席となった講座の第二弾です。

68コマのイラストだらけのテキストを使いたった90分で【日本人のトリセツ】古事記をあなたにインストール!!

多くの人がつまづく天地創造も1分でクリア!!

 

目からウロコの連続!!ジェットコースターのような90分!!

 

「日本人に生まれて良かった――――ッ!!」

 

って、心の底から思えるようになりますよ(^▽^)/

 

日時:平成30年10月21日(日)14:00~18:00

(※90分と書いてありますがたっぷり時間をとった拡大版をお届けします)

(※前回よりさらに1時間延長のパワーアップ版です)

 

場所:新宿のカフェ会議室(詳細は参加者に個別にお知らせします)

 

定員:10名

 

料金:5,000円(1ドリング、テキスト費込)

※今回より1ドリンク込みの料金になりました

※お子様連れの場合、中学生までは3,000円

 

お申込み・お問い合わせ

umi.hitsuji88★gmail.com

★を@に変えてメールしてください

 

主催:安西光

アドラー流男女をつなぐカウンセラー安西光のブログ【ひかりあまねし】

 

講師:馬場 洋

ヤマサチ、ブルー

~これまでのお話~

 

海の宮殿を訪れたヤマサチヒコは、海の神の娘トヨタマビメと意気投合し、結婚しました

 

 

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ヤマサチヒコと海の神の娘トヨタマビメは、めでたく結婚することになりました

 

かくしてヤマサチヒコの歓迎パーティーは、結婚パーティーへと変更になったのです

 

オオワタツミは大声でいいました

 

「おーい、山田君、座布団持ってきてー」

 

ヤマサチヒコにはアシカの皮で作った座布団と絹の座布団がたくさん準備されました

 

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会場はたくさんの煌びやかな宝物で飾られ、豪華な料理が並べられました

 

竜宮城さながら、タイやヒラメが舞い踊り、皆が二人の結婚をお祝いし喜びました

 

そこへトヨタマビメの妹タマヨリビメもやってきました

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タマヨリビメはまだ小さい女の子でした。

 

「アブアブ」

 

よちよちと歩きながらヤマサチヒコに近づきピタリとくっつきました

 

「うふふふ、かわいいなあ」

 

タマヨリビメは、ヤマサチによくなつきました

 

ヤマサチはトヨタマビメを愛し、トヨタマビメはヤマサチに良く尽くしました

 

家族を得たヤマサチヒコは、これまでに感じたことのない幸せに包まれ日々を送りました。そして海の宮殿に来た目的をすっかり忘れていました

 

月日はあっという間に過ぎ去り、ヤマサチが海の宮殿を訪れ早3年が経過しました

 

そんな、ある朝のこと・・・

 

「おはようございます、ヤマサチヒコ様」

 

いつものように、トヨタマビメがヤマサチヒコに挨拶をしました

 

「はぁ・・・」

 

しかし、ヤマサチヒコは深いため息をつき、トヨタマビメの声が耳に届かない様子でした

 

「おかしいわ?

 

 こんなことこれまでに一度もなかったわ・・・

 

 どうしたのかしら、ヤマサチヒコ様」

 

トヨタマビメはヤマサチの様子がおかしいとすぐに悟りました

 

その後もトヨタマビメはヤマサチの行動をよく見ていました

 

ヤマサチは顔色が優れず、背中も丸まり、目線が落ち着きません

 

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「やっぱりおかしいわ・・・・」

 

トヨタマビメは呟きました

 

 

よう