ヤマサチ、海へ

～これまでのお話～

どうしても釣りをしてみたい弟・ヤマサチは粘り強い交渉の末、兄・ウミサチの釣り道具を借りられることになりました。

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「じゃ、お兄ちゃん、オレ行ってくるよ

　何が釣れるかな～　

　金目鯛かな？本マグロかな？　

　今夜のおかずはゴージャスになるね！！

　お兄ちゃんも狩りがんばってね！！」

ヤマサチは新しいライフジャケットに身を包んで言いました。

「お前、そのジャケット買ったのか？」

ウミサチは聞きました。

「うん、カッコいいだろ？

　TEAM　YAMATOのライフジャケット

　ライジャケ着用は釣り師のマナーだよね」

ウミサチは呆れて思いました。

（形から入るタイプ・・・）

そして念を押して言いました。

「道具、大切にするんだぞ

　無くしたりしたら承知しないからな！！」

「うんうん、わかってるって！！

　んじゃ、行ってくるね～」

ヤマサチは浮かれ気分で海へ向かいました。

（やっぱり貸すんじゃなかったかも・・・）

ウミサチは心配で仕方がありませんでした。

やがてヤマサチの背中が見えなくなると、ウミサチも渋々山へ狩りに向かいました。

よう

新番組スタート？？？

古事記スクールチャンネル

平成30年6月17日におこなわれた「京都古事記スクール」の一部がYouTubeにアップされました。現在、第三話までアップされています(*ﾉωﾉ)

是非ご覧くださ～い(o^―^o)ﾆｺ

第一話　古事記との出会い

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馬場 洋

しつこい弟、ヤマサチ

～これまでのお話～

時は流れ、ニニギとサクヤの長男・ウミサチと三男・ヤマサチの時代に突入していました。

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釣り好きの兄・ウミサチは毎日海に通っていました。

ウミサチは釣りから帰ると、必ず道具の手入れを丁寧に時間をかけて行いました。

そんな兄を見ていた弟・ヤマサチは、釣りをしてみたい気持ちがムクムクと湧き上がってきました。

ヤマサチはウミサチにお願いをしました。

「兄さん、たまには道具を交換してみようよ」

しかし、ウミサチは断りました。

「ダメだ。オレの釣り道具は誰にも貸せないよ。

　これが無ければ大好きな釣りが出来ない。

　オレにとっては命と同じくらい大切なものだからね。

　この釣り道具は自分の一部みたいなものなんだ」

そんな兄を凄いと思いつつ、しかしヤマサチはどうしてもあきらめられません。

来る日も来る日も「道具を交換してみよう」とウミサチにお願いし続けました。

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・

・

・

そんなある日のこと・・・

今日もヤマサチはウミサチに「道具を交換しよう」とお願いしていました。

ヤマサチのあまりのしつこさに根負けしたウミサチは言いました。

「しつこいヤツだなぁ・・・

　しょうがない・・・

　一度だけだぞ、大切に使うんだぞ」

それを聞いたヤマサチは大喜びです。

「もちろん大切にするよ！！

　やったー！！！！

　お兄ちゃん、大好き～」

よう

満員御礼（キャンセル待ちのみ受付中）

イラストでわかる古事記スクール＠新宿

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って、心の底から思えるようになりますよ(^▽^)/

日時：平成30年７月15日（日）14：00～17：00

（※90分と書いてありますがたっぷり時間をとった拡大版をお届けします）

場所：新宿のカフェ会議室（詳細は参加者に個別にお知らせします）

定員：10名程度

料金：4,000円（テキスト費込）

※お子様連れの場合、中学生までは2,000円

※当日の飲食にかかる費用は別途ご用意ください

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主催：安西光

アドラー流男女をつなぐカウンセラー安西光のブログ【ひかりあまねし】

講師：馬場　洋

ウミサチとヤマサチ

～これまでのお話～

ニニギに不貞を疑われたサクヤでしたが、命がけの火中出産をおこない、無事に三つ子を出産しました。

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サクヤは火中出産をおこなった際、三つ子を授かりました。

火が立ち始めた時に生まれたのが「ホデリ」

火が勢いを増したときに生まれたが「ホスセリ」

火が弱火になった時に生まれたのが「ホオリ」

です。

 ホデリ　　　　ホスセリ　　　　ホオリ

若干ギクシャクした夫婦の元に生まれた三つ子でしたが、その後、すくすくと育っていきました。

　　　　　　　　　お父さん：ニニギさん

　　　　　　　お母さん：サクヤさん

時は流れ・・・

長兄のホデリは大の釣り好きに育っていました。

あまりに釣りが得意だったので、やがて「海幸彦（ウミサチヒコ）」と呼ばれるようになりました。

三男のホオリは大の狩り好きに育っていました。

あまりに狩りが得意だったので、やがて「山幸彦（ヤマサチヒコ）」と呼ばれるようになりました。

アウトドア派の長男と三男に挟まれて育った次男のホスセリだけは、家の中でゆったり過ごすことを好みました。

家に籠ってばかりいましたが、「家幸彦（イエサチヒコ）」と呼ばれることはありませんでした。呼ばれていませんからね。

この後、次男のホスセリは姿を見せることはありません。

長男ヤマサチヒコと次男ウミサチヒコの物語の始まりです。

よう

京都古事記にご参加くださった皆さま、ありがとうございました！！

次回は新宿です！！

残り2席！！

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日時：平成30年７月15日（日）14：00～17：00

（※90分と書いてありますがたっぷり時間をとった拡大版をお届けします）

場所：新宿のカフェ会議室（詳細は参加者に個別にお知らせします）

定員：10名程度

料金：4,000円（テキスト費込）

※お子様連れの場合、中学生までは2,000円

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講師：馬場　洋

ニニギ vs フミハル インタビュー②

～これまでのお話～

サクヤに無視され続けたニニギが浜辺でハートブレイクしていると、ジャーナリストをい名乗るフミハルが現れました。フミハルのニニギへのインタビューが始まりました。

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フ「さぁ続けるで・・・

　　もう一つの失言は言わずもがな…サクヤへの暴言やな」

　　『他の男神の子だ』なんて口が裂けても言っちゃダメだろう？」

二「まぁ急なことだったし、仕事で疲れてたりもしたし。。。

　　受け止めきれなかったってのはあるかな…

　　だって、いきなり父親だぜ？やっぱり恐いよ。

　　それに…」

フ「それになんや？」

二「サクちゃん、あんなにカワイイんだぜ？

　　今までもモテモテだったはずだよ。

　　だからさ、オレと結婚してすぐに子供を授かったりしてさ『元カレの子だ』なんて噂が立っちゃマズイと思ったのは本当なんだよ。

　　天孫の子の父が別神ってのは、やっぱりマズいし、何よりサクちゃんが可哀想だろう？

　　結果、サクちゃんが身の潔白を証明してくれて良かったけど」

フ「ニニギ はんの気持ちもわかるで。

　　実際、ワイのリサーチによると過去にサクヤに惚れ込んだ鬼がいてな。

　　その鬼がサクヤに猛アプローチしていたこともわかってる」

二「な、なんだって！？どこの鬼だ！！許さんぞっ！！」

フ「まぁ落ち着けや。

　　その時は父のオオヤマツミが機転を利かせて『一夜で立派な屋敷を作ったら娘をやろう』って無理難題をふっかけてな。

　　当然、そんなことは出来るはずがない…とオオヤマツミも踏んでいたんだが…」

二「だが？」

フ「なんと一夜で石垣を組み上げ、立派な屋敷を完成させたんや」

二「な、な、なにっ！？じゃあサクちゃんは約束通り鬼の元に？鬼と結婚していたのか？重婚ってやつ？」

フ「いや、驚いたオオヤマツミは鬼が目を離した隙に石を一つ引き抜いたんだ。それでガラガラと石垣は崩れた。

　　それでサクヤは嫁がずに済んだというわけや」

二「そんなことがあったのか…」

フ「オレが言うのもなんだが、サクヤは中つ国のスーパーアイドルや。そんな嫁はんもろうたんやから、もう一回気合い入れてがんばったらどうや？ 

　　いつか振り返ってくれるかもしれん」

二「…フミハル、お前以外といいヤツなんだな」

フ「よしてや～

　　オレは今回のインタビューを元に良い記事書いたるさかい。

　　サクヤと復縁できるといいな、応援しとるで」

二「ありがとう、フミハル。お前も早く彼女出来るといいな

　　無理だと思うけど」

フ「ひとこと余計やっ！！」

ニニギ とフミハルは固い握手を結び、別れたのでした。

よう

ニニギ vs フミハル インタビュー①

～これまでのお話～

夫婦喧嘩をしたニニギの元に、ジャーナリストのフミハルが訪れました。フミハルはニニギに取材を申し入れ、ニニギは受けて立つことにしました。

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フ「それではさっそく始めるで～」

フミハルの言葉にニニギは身構えました。

フ「まぁまぁそお固くならんと。

　だいたいニニギさん、あんた失言が多すぎるんと違うか？」

二「失言？」

フ「かぁ～、いるいるこういう男。

　自分では全然気づいていないタイプ

　そんなんじゃ女ごころはキャッチできへんで～」

二「（お前にだけは言われたくない）」

フ「ニニギさん、あんさんこの国の統治者やろ？

　言葉には気をつけんと、支持率急落するで～」

二「ふん、支持率など気にならん

　　オレは精いっぱい、より良い国造りをおこなうだけだ」

フミハルは続けました。

フ「サクちゃんと一緒にあの岩のようなお姉さん・・・

　そうそうイワナガヒメや。

　イワナガに暴言吐いたの覚えとるやろ？

　タイプじゃないからって、あんな発言したら世界中の女子を敵に回すで？

　世界中の女の数知ってる？

　37億やで（2017年）」

二「イワナガを娶れば永遠の繁栄を得る・・・

　　そんなことはわかっていたさ、オレっち天才だから。

　　そうしたら、フォーエバーヤングでサクちゃんと一緒にいられる。

　　けど、そうじゃないんだよ。

　　オレはサクちゃんと限りある時間を大切に過ごしたい。

　　そう思ったんだ。だからイワナガを返したんだよ

　　永遠なんてゴメンだね。

　　オレは…『永遠』に呪われているディオとは違うんだ」

フ「お、ちょっとイイ話やないか

　　ニニギさん、少し好感度あがったかもしれんで？」

フミハルのインタビューはまだ続きます。

よう