~これまでのお話~
無事にウミサチの釣り針を取り戻したヤマサチ。オオワタツミはヤマサチのバックアップを約束し、さらに海の宝をくれました
ヤマサチは答えました
「お義父さん、ありがとうございます
早々に地上に戻り、兄に釣り針を返したいと思います
そして・・・」
オオワタツミは言いました
「うむ、もう戻られますか・・・
そうですな、早い方が良いでしょう」
そして大きな声で続けました
「これよりヤマサチ殿が地上へ戻られる!
誰かどのくらいで行って帰って来れるかわかるものはいるか?
道中、けっしてヤマサチ殿を怖い目に会わせてはいかんぞ」
その時、一匹の一尋和邇(ひとひろわに:サメのこと)が答えました
「オレなら一日で往復できます」
※一尋とは、人が手を広げたサイズである…とか8尺だ…とか言われています
「よし!頼んだぞ一尋和邇!!」
急に帰国することになったヤマサチ。妻のトヨタマビメは動揺しました
しかし、そんな姿は見せまいと気丈に振舞いました
「ヤマサチ様、この三年間、私はとても幸せでした
これが永遠の別れとなるやもしれません
しかし、どれだけ離れていようとも・・・
お慕いいたしております
必ずや地上の王になってください」
よう
御礼!!
和歌山古事記はなんと70名以上の方がご参加してくださいました!!本当にありがとうございました。熱く御礼申し上げます。