~ハイブリッド古事記~コジキノキジ

日本の神話・古事記を中心に神様のことなどをシンプルに書いています。風土紀や地方の伝承などを盛り込んだハイブリッドな古事記です。

ヤマサチ、釣り針を返す

~これまでのお話~

 

海の宮殿から戻ったヤマサチは、ウミサチに再会しこれまでのいきさつを話しました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ヤマサチは懐からウミサチの釣り針を取り出しました

 

「ほら!これさ」

 

釣り針はピカピカと美しく輝いていました

 

釣り針を見たウミサチは我を失いました

 

「おおお~

 

 オレの大切な釣り針ちゃん!!

 

 マイハニー

 

 ソーソースイート!!!!!」

 

ヤマサチはクルリと回り、ウミサチに背を向け言いました

 

「ほら、返すよ」

 

ウミサチはムッとしました

 

「なんだ~!!!?その態度は!!!?

 

 まぁいい!!

 

 とっとと返してもらうぞ!!」

 

ウミサチはヤマサチの手から釣り針を取ろうと手を伸ばしました

 

「心沈む針

 心すさむ針

 貧乏針

 愚か針」

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ヤマサチはオオワタツミに言われた通り、後手に呪いの言葉を添えウミサチに釣り針を渡しました

 

ニヤリ( ̄ー ̄)

 

ヤマサチは口元に笑みを浮かべました

 

「もう絶対に放さないよ、釣り針ちゅわ~ん♡」

 

ウミサチは呪いをかけられたことも知らず、釣り針に頬ずりをしました

 

よう

 

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印刷の風合いは下の写真をご参考にしてくださいね。

 

是非一度、ご覧ください。よろしくお願いいたします。

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(実物は写真のものより文字を大きくするなど改良してあります)

 

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ヤマサチ、二度もぶたれる

~これまでのお話~

 

海の宮殿から戻ったヤマサチはウミサチに再会しました

 

 

kojikista88.hatenablog.com

 

「ぐ、ぐぬぅ・・・」

 

ウミサチのコークスクリューパンチを喰らい吹っ飛ばされたヤマサチは、服の袖で口を拭いました

 

ウミサチは畳みかけるように続けました

 

「おいアホサチ、お前、長いこと何してたんだ!!?

 

 釣り針はみつけたんだろうなぁ???ああ~ん???」

 

ヤマサチはこれまでのいきさつを話しました

 

海の宮殿に行っていたこと

 

めっちゃマブい奥さんトヨタマビメのこと)と運命的出会いをしたこと

 

宴会三昧の日々をおくっていたこと・・・

 

それを聞いたウミサチは、ますますヤマサチが憎らしく思えてきました

 

(オレは結婚どころか彼女もいないのに・・・)

 

ウミサチはヤマサチの話を遮るように・・・

 

「おらぁ~!!」

 

次は左パンチを繰り出しました

 

「ぐわぁ!!

 

ヤマサチは再び吹っ飛ばされました

  

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「殴ったね、二度もぶった

 

 親父にもぶたれたことないのに!!」

 

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↑親父

 

ウミサチは構わず続けました

 

「で、オレの釣り針は見つかったのか?

 

 さっさと返してもらおうかっ!!」

 

ヤマサチはニヤリと小さな笑みを浮かべました

 

「あるよ

 

 これが兄さんの釣り針さ」

 

ヤマサチはウミサチの釣り針を取り出しました

 

よう

 

 

 

 

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よう

兄弟再会!!

~これまでのお話~

 

ウミサチの釣り針を手に入れたヤマサチは、中つ国へ戻ってきました

 

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「ヤマサチ~、どこにいるんだ~???」

 

もうどのくらいの月日が流れたでしょうか

 

ウミサチは今日も行方知らずになった弟ヤマサチを探していました

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「ヤマサチィ~

 

 釣り針のことはもういいから・・・

 

 頼むから返事をしてくれ~」

 

ウミサチの声は虚しく海岸に響き渡りました

 

その時のことです

 

「お兄ちゃ~ん」

 

ウミサチは驚いて声の聞こえるほうに目を凝らしました

 

遠くに小さな緑の塊が見えます

 

「も、もしやあれは???」

 

小さな緑はどんどん近づいてきます

 

「あれは???

 

 ヤマサチに間違いない!!

 

 ヤマサチィ~!!!」

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ウミサチはヤマサチに向かって走り出しました

 

二人の距離はグングン縮まります

 

「ヤマサチィ~!!」

 

「お兄ちゃん~!!」

 

二人は感動の再会を・・・・

「ぶっ!!?」

 

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「釣り針返せやっ!!

 

 このバカサチが~っ!!」

 

ウミサチはヤマサチの姿を見ると怒りがこみ上げてきました

 

(な、なんて執念深い性格なんだ・・・

 

ヤマサチは殴られた頬を抑えながらそう思いました

 

 

よう

 

 

ヤマサチヒコ、故郷へ帰る

~これまでのお話~

 

海の宮殿でウミサチの釣り針を見つけたヤマサチは、ヒトヒロワニの背中に乗り中つ国に戻ることになりました

 

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ヤマサチを乗せたヒトヒロワニは、猛スピードで中つ国に向かいました

 

「ヤマサチヒコ様、怖くないですかい?」

 

ヒトヒロワニは背中のヤマサチに声をかけました

 

「大丈夫だ」

 

ヤマサチは平然と答えました

 

(さすが日の御子様だ!!よーし!!)

 

ヒトヒロワニは更にスピードを上げました

「着きましたよ、ヤマサチヒコ様」

 

ヤマサチを乗せたヒトヒロワニは中つ国に到着しました

 

「ありがとう、サメ君」

 

ヤマサチはそう言うと、腰に着けていた小刀を外しヒトヒロワニに渡しました

 

「送り届けてくれたお礼だよ、受け取ってね」

 

ヒトヒロワニは喜びました

 

「ありがとうございます!!

 

 ヤマサチヒコ様、どうかいつまでもお元気で」

 

ヤマサチヒコは力強く頷きました

 

小刀を受け取ったヒトヒロワニの牙は、これ以降鋭くなりました。サメの歯が鋭いのはこういうわけだったのです。

 

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そして佐比持神(サヒモチノカミ)と呼ばれるようになりました(佐比と鋭い刀のことです)

 

 

よう

さらば海の宮殿

~これまでのお話~

 

ウミサチの釣り針を探すため、海の宮殿を訪れたヤマサチ。3年の時が経ち、中つ国へ戻る日がやってきました

 

 

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「お兄たま~」

 

ヤマサチの足に抱き着いてきたのは、トヨタマビメの妹・タマヨリビメでした

 

タマヨリビメはヤマサチによくなついていました

 

「お兄たま、いかないで・・・」

 

トヨタマビメは言いました

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「これこれ、タマヨリ。

 

 ヤマサチ様を困らせてはいけませんよ」

 

ヤマサチはタマヨリビメをギュッと抱きしめ頭を撫でました

 

「皆さん、お世話になりました

 

 オレはこれから中つ国に戻ります

 

 お元気で」

 

ヤマサチはそう言うと、ヒトヒロワニの背中に跨りました

 

「頼んだぞ、サメ君!!」

 

「合点承知の助!!」

 

スピード自慢のヒトヒロワニです。ヤマサチの姿はみるみる小さくなりました

 

海の住人達はヤマサチの姿が見えなくなっても、しばらくその場を離れませんでした

 

皆、思い思いにこの3年間のことを振り返っていました

 

誰にでも分け隔てなく優しく接したヤマサチは、海の宮殿の人気者だったのです。

 

「ヤマサチ様、どうかお元気で」

 

トヨタマビメはつぶやきました

 

 

よう

ヤマサチ、だらだら生活に終止符を打つ

~これまでのお話~

 

無事にウミサチの釣り針を取り戻したヤマサチ。オオワタツミはヤマサチのバックアップを約束し、さらに海の宝をくれました

 

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ヤマサチは答えました

 

「お義父さん、ありがとうございます

 

 早々に地上に戻り、兄に釣り針を返したいと思います

 

 そして・・・」

 

オオワタツミは言いました

 

「うむ、もう戻られますか・・・

 

 そうですな、早い方が良いでしょう」

 

そして大きな声で続けました

 

「これよりヤマサチ殿が地上へ戻られる!

 

 誰かどのくらいで行って帰って来れるかわかるものはいるか?

 

 道中、けっしてヤマサチ殿を怖い目に会わせてはいかんぞ」

 

その時、一匹の一尋和邇(ひとひろわに:サメのこと)が答えました

 

「オレなら一日で往復できます」

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※一尋とは、人が手を広げたサイズである…とか8尺だ…とか言われています

 

「よし!頼んだぞ一尋和邇!!」

 

急に帰国することになったヤマサチ。妻のトヨタマビメは動揺しました

 

しかし、そんな姿は見せまいと気丈に振舞いました

 

「ヤマサチ様、この三年間、私はとても幸せでした

 

 これが永遠の別れとなるやもしれません

 

 しかし、どれだけ離れていようとも・・・

 

 お慕いいたしております

 

 必ずや地上の王になってください」

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よう

 

 

御礼!!

和歌山古事記はなんと70名以上の方がご参加してくださいました!!本当にありがとうございました。熱く御礼申し上げます。

 

 

 

 

ヤマサチ、海の国のお宝ゲットだせ!

~これまでのお話~

 

ヤマサチヒコが探していた釣り針は、タイの喉から見つかりました

 

 

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「それから・・・」

 

オオワタツミは続けました

 

「兄が高い土地に田んぼを作ったら、

 

 ヤマサチ殿は低い土地に田んぼを作るのです

 

 兄が低い土地に田んぼを作ったら

 

 今度は高いところに田んぼを作るのです

 

 私は水の力を操作し、ヤマサチ殿の田んぼには水を送り

 

 兄の田んぼには水を送らないようにします

 

 そうするとヤマサチ殿は富み、

 

 兄はどんどん貧乏になります

 

 兄はやがて我慢の限界に達し

 

 3年以内にヤマサチ殿に戦いを挑んでくるでしょう

 

 その時はこれを使い、兄を懲らしめるのです」

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そういうとオオワタツミは海の国の宝である

 

『塩盈珠(しおみつだま)』『塩乾珠(しおふるたま)』

 

をヤマサチヒコに渡しました

 

 

よう