~ハイブリッド古事記~コジキノキジ

日本の神話・古事記を中心に神様のことなどをシンプルに書いています。風土紀や地方の伝承などを盛り込んだハイブリッドな古事記です。

トリフネ、急ブレーキをかける

~これまでのお話~

 

国譲りの使命を終えたタケミカヅチ高天原に戻り、フツヌシとタケハヅチに再会しました。タケミカヅチはアマテラスに、オシホミミを中つ国に迎え入れる前に、国譲りに従わぬ神を説得した方が良いと進言しました。そこで、タケミカヅチ、フツヌシ、タケハヅチは中つ国に向かうことになりました。

 

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タケミカヅチは言いました。

 

「トリフネ。何度も悪いな。

 

 また中つ国まで連れて行っておくれよ」

 

トリフネは元気に答えました。

 

「アイアイサ―!!」

 

フツヌシが言いました。

 

「今回はオレも乗せてもらうぞ!!」

 

タケハヅチは言いました。

 

「僕もお願いします」

 

トリフネは言いました。

 

「ア、アイアイサ―・・・(;´・ω・)」

 

タケミカヅチは言いました。

 

「フフ、定員オーバーかな?」

 

トリフネは3人を乗せるとフワリと浮き上がりました。

 

タケミカヅチは言いました。

 

「ではアマテラス様。行ってまいります!!」

 

アマテラスは言いました。

 

「3人とも、あ、トリフネも入れて4人ね。

 

 よろしくお願いしますよ」

 

トリフネはビューンと中つ国に向かいました。

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このまま一気に・・・と思ったら、

キキキーッ!!

 

トリフネは急ブレーキをかけました。

 

トリフネの背中に乗っている3人は転がり、危うく落っこちそうになりました。

 

タケミカヅチは言いました。

 

「どうしたんだ、トリフネ?

 

 危ないじゃないか!!」

 

トリフネは言いました。

 

「ミカちゃん、あそこになんかいるよ」

 

3人は「なんか」を見ようとトリフネの背中から身を乗り出しました。

 

 

よう

 

 

古事記連続講義のお知らせ★

 

10月から『熊谷カルチャーセンター様』で古事記の連続講義をおこなうことになりました。

ブログではお伝えしきれない「古事記の奥深さ」をたっぷりお話させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

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第4回:1月26日(金)10:30~12:00

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タケミカヅチ、またまた中つ国へ

~これまでのお話~

 

タケミカヅチは国譲りの使命を果たし、高天原に戻りました。そこには、義兄弟であるフツヌシとタケハヅチが待っていました。タケミカヅチは再会を喜んだ後、アマテラスに国譲りの報告をしました。

 

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国譲りの報告を受けたアマテラスは、さっそく息子のオシホミミを中つ国に下らせようと思いました。

 

しかし、タケミカヅチは言いました。

 

「アマテラス様。ほとんどの国つ神(中つ国に住む神々)はオシホミミ様が中つ国を統治することに従うでしょう。

 

しかし、中には従わない者もいるかもしれません。

 

オレはもう一度中つ国に戻り、従わぬ神がいれば説得したいと思います。

 

そうすれば安心してオシホミミ様をお迎え出来ます」

 

アマテラスは答えました。

 

「ありがとうタケミカヅチ

 

あなたの言うとおりにしましょう」

 

それを聞いていたフツヌシが言いました。

 

「おいおい、まさか一人で行こうっていうんじゃないだろうな?

 

今度はオレも連れてけよ、いいだろ?

 

タケハヅチ、お前も行くだろ?」

 

タケハヅチは言いました。

 

「フフフ、ぜひご一緒させていただきたいですね」

 

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タケミカヅチは笑いながら言いました。

 

「お前たち、遊びに行くんじゃないんだぞ~

 

アマテラス様、我ら3人で中つ国へ向かってもよろしいでしょうか?」

 

アマテラスは言いました。

 

「うふふ、もちろんよ。

 

タケミカヅチ、フツヌシ、タケハヅチ。

 

頼りにしているわ。よろしくお願いします」

 

 

よう

タケミカヅチ、フツヌシと再会する

~これまでのお話~

 

国譲りの使命を終え、高天原に戻ったタケミカヅチ。そこには二人の男神が待っていました。

 

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少し四角い顔をした男神は言いました。

 

「アニキ、久しぶり!!」

 

頭に葉っぱを付けた男神は言いました。

 

タケミカヅチさん、お帰りなさい。お仕事お疲れ様でした」

 

タケミカヅチは答えました。

 

「おお、経津主神(フツヌシ)。久しぶり。元気だった?

 

 建葉槌命(タケハヅチ)、ずいぶん立派になったなぁ」

 

 タケミカヅチのことを「アニキ」と呼んだフツヌシは、現在の香取神宮の御祭神です。

 

タケミカヅチとフツヌシはとても近しい存在なのですが、当ブログでは義兄弟として物語を進めます。

 

アマテラスはこの再会を喜ぶ3人のことをニコニコと眺めていました。

 

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それに気づいたタケミカヅチは言いました。

 

「アマテラス様。国譲りが無事に完了しました。

 

 オオクニヌシ殿の同意を得ましたし、オオクニヌシ殿の180人の子供はコトシロヌシ殿がうまくまとめてくれます」

 

アマテラスは嬉しそうに答えました。

 

「うふふふ、本当にありがとうタケミカヅチ

 

 では、早速オシホミミ(アマテラスの息子)に天下る準備をさせましょう」

 

 

 

よう

タケミカヅチ、高天原に戻る

~これまでのお話~

 

無事に「国譲り」を終え、オオクニヌシは新しい新居である出雲大社の奥へと鎮まりました。出雲大社の祭祀はアメノホヒが任されることになりました。

 

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オオクニヌシに別れを告げたタケミカヅチは、アメノホヒに言いました。

 

「ホヒ殿。オレは一度高天原に戻り、アマテラス様に国譲りが完了した旨をお伝えしてくる」

 

ホヒは答えました。

 

「わかりました」

 

タケミカヅチは、トリフネに言いました。

 

「さぁ、トリフネ。高天原に戻ろう。今回もよろしく頼むよ」

 

トリフネは答えました。

 

「アイアイサ―」

 

トリフネは超スピードで高天原に戻りました。

 

「ありがとう、トリフネ。さぁアマテラス様に報告しに行こう」

 

タケミカヅチは休む間もなくアマテラスの元へ向かいました。

 

アマテラスはタケミカヅチの姿に気づき言いました。

 

「あら!!タケミカヅチ!!

 

戻ったのね。本当にお疲れ様でした」

 

アマテラスの隣には、二人の男神の姿がありました。

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「あっ!!お前たちは・・・・」

 

タケミカヅチは少し驚いた様子でした。

 

 

よう

 

 

国譲りの完了、さらばオオクニヌシ。

~これまでのお話~

 

 国譲りに同意したオオクニヌシの住まいとして、天高くそびえる出雲大社が建てられました。こうして国譲りは平和的におこなわれました。オオクニヌシタケミカヅチを立派な料理でもてなしました。

 

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平和的に国譲りが行われた後、オオクニヌシは立派な料理でタケミカヅチをもてなしました。

 

オオクニヌシタケミカヅチは、心を開いて語らいました。

 

タケミカヅチは、この豊かな中つ国を作り上げたオオクニヌシを称え、今後も中つ国の文化や伝統を大切にすると話しました。

 

オオクニヌシは、見えない世界からこの国の繁栄を祈り続けることを約束しました。

 

オオクニヌシは言いました。

 

タケミカヅチ殿。名残惜しいが、そろそろお開きとしましょう」

 

そして、

 

アメノホヒ、近くへ来てくれ」

 

オオクニヌシアメノホヒを呼びました。

 

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アメノホヒは、アマテラスの息子です。

使者の一人として中つ国に送られましたが、中つ国に居ついてしまいました。

 

「ホヒよ。私はこの宮殿(出雲大社)に身を隠し、この中つ国の繁栄を祈り続けよう。

 

 今後は、お前がこの出雲大社の祭祀を取りまとめて欲しい。

 

 頼んだぞ!!」

 

アメノホヒは力強く頷きました。

 

続けてオオクニヌシタケミカヅチに言いました。

 

タケミカヅチ殿。私の180人の息子は全てコトシロヌシに従います。

 

 しかし、中には「国譲り」を快く思わない者もいるかもしれません。

 

 くれぐれも太陽の御子のこと、よろしくお願いします」

 

タケミカヅチはそれを聞き、タケミナカタの言葉を思い出し呟きました。

 

「確か、アメノカガセオ・・・」

 

オオクニヌシは別れを告げると、出雲大社の奥へと鎮まりました。

 

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よう

出雲大社の完成

~これまでのお話~

 タケミナカタに別れを告げ、出雲に戻ったタケミカヅチオオクニヌシは「国譲りに同意する代わりに立派な宮殿を建ててもらいないか?」とお願いしました。

 

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「立派な宮殿を建てて欲しい」と言うオオクニヌシは、言葉を続けました。

 

「宮殿を建ててもらえれば、私はその中に身を隠しましょう。

 

 そして、現実世界の政治のことは太陽の御子にお任せし、私は太陽の御子の代が永遠に栄えるよう見えない世界から祈り続けましょう。

 

 私の180人の息子たちは、コトシロヌシが先頭に立ちうまくまとめることでしょう」

 

こうして建てられたのが現在の出雲大社(イズモオオヤシロ)です。

 

古代の出雲大社は空高くそびえ立つ48メートル(97メートルとも言われる)の巨大な空中宮殿でした。

 

こうして平和的に「国譲り」が完了したのち、オオクニヌシタケミカヅチを立派な料理でもてなしました。

 

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 よう

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オオクニヌシのお願い

おはようございます。

暑い毎日が続いていますが、皆さまお元気でしょうか?

今日から少しずつ、ブログを書いていきたいと思います。

といっても、週一くらいのゆるゆるペースになりそうですが・・・

どうぞ気長にお付き合いくださいませ。

 

 

~これまでのお話~

 高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。国を賭け高天原タケミカヅチオオクニヌシの息子タケミナカタは勝負しました。力は互角でしたが、術で上回るタケミカヅチの前に屈したタケミナカタは首を刎ねるよういいました。しかし、タケミカヅチタケミナカタを同志と呼び、共に素晴らしい国を造ろうと語り掛けました。心打たれたタケミナカタは、諏訪に残りこの土地を日本一にしてみせると約束しました。タケミカヅチタケミナカタに別れを告げ出雲へ戻りました。

 

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タケミナカタに別れを告げたタケミカヅチは、トリフネの背中に乗り出雲まで戻りました。

 

そしてオオクニヌシに伝えました。

 

オオクニヌシ殿。タケミナカタ殿は『国譲り』に同意された。

 

 彼は諏訪の地に留まり、諏訪の発展に力を注ぐと申された。

 

 タケミナカタ殿…素晴らしい男神だ。

 

 オレはけっして彼のことを忘れることはないだろう。」

 

オオクニヌシは答えました。

 

「ふふふ。タケミナカタは強情なところはありますが、純粋な心を持っているのです。

 

 タケミナカタが諏訪の神に…。きっと立派に国をまとめることでしょう。」

 

オオクニヌシは続けました。

 

「これで『国譲り』に反対するものはいなくなりましたな。

 

 タケミカヅチ殿、一つお願いがあるのですが。」

 

タケミカヅチはたずねました。

 

「ん?何でしょうか?」

 

オオクニヌシは続けました。

 

「この国の統治は快くアマテラス様の御子息にお譲りいたします。

 

 ただ、私の住まいとして高天原に届くほど立派な宮殿を建てていただけないでしょう

 

 か?」

 

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よう