#027 三角形のお話~パート3~(2021年4月2日)
こんにちは。
今日は「三角形のお話~パート3~」です。
三角形は神さまの宿る形なんです。
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【#027 三角形のお話~パート3~】
今日は「三角形のお話~パート3~」です。
皆さん、「カンナビ」ってわかりますか?神社好きなら「神奈備山(かんなびやま)」って聞いたことあるんじゃないでしょうか?
全国に神奈備山がたくさんあります。有名なのは奈良の三輪山ですね。。富士山神奈備山だと思います。
神奈備山山というのは、神様が宿る山のこと。
カンナビの語源ですが、よく言われるのが「神がなびる」です。ナビルというのは「しなびる」のナビルです。神がしなびる⇒つまり、神奈備山は「神さまが死んでお祀りされる山」という説。
僕はこの説に大いに反対しています。僕、神奈川に住んでますがこの説だと神がしなびた川になっちゃいますもんね。
僕は「神なみ派」です。なみって前も話したと思いますが、「連なってる」という意味です。街並みとか山並みとかね。山並みというのは、山がいくつも並んでいるんですよね。海の波もそうですね、連なってます。
「あの人の腕前はプロ並みっ」て言いますね。プロに並ぶレベルってことですよ。
今、「並み」っていうと「普通レベル」みたいになってますが、お寿司の並みとかね、本来は違います。
えー、神レベルの山、まるで神様のような立派な姿をした山、神が宿る山、…神の山が神奈備山ですね。奈良の三輪山は山自体を神様として祀っているのは有名なお話ですね。この説でいくと、神奈川は神の川ですね。
この神奈備山ですが、全国にたくさんあります。基本的にきれいな三角形、三角錐をしていることが多いです。古代の日本人は美しい円錐の山を神の居ます山としてあがめました。その麓に社を建てて、そこから山を拝むわけです。遥拝ですね。
前置きがながくなりましたが、要するに三角形に神様が宿るんです。盛り塩もそうですね。あと京都の上賀茂神社の立砂(たてずな)も有名です。砂を円錐状に盛ってるんですが、この立砂は神様の依り代です。
なんとなく「三角に神様が宿る」ってイメージできましたか?
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
じゃあ、しめはおむすびの話で。うちの子、おむすびを握るときは必ず三角にします。
おむすびとおにぎりの違い、わかりますか?大丈夫ですか?
三角がおむすび、形状にこだわらないのがおにぎりですね。
うちの子はわかってるので必ず三角にします。三角は神様が宿るからです。おむすびもカンナビですからね。
そうそう「おむすびころりん」はウソです。おむすびは三角なので安定の形。ころりんしませんからね。
おむすびの形は古事記に由来しますが、この話はまた機会があればということで。