古事記スクール

日本人のOS古事記を全ての日本人に!! 小説、イラスト…カジュアルに古事記を広めます!講座や資料提供のご相談などお気軽にご連絡ください!!

#026 ウソのお話(2021年4月1日)

こんにちは。

 

今日は「ウソのお話」です。エイプリルフールにちなんで配信したのですが、今日は11月1日…。季節感無茶苦茶ですが、どうぞお付き合いください。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【#026 ウソのお話(2021年4月1日配信)】

 

今日はエイプリルフールですね。今日はウソの話を少々。

 

僕は神社参りを企画したり、カルチャーセンターでも神社参りを担当していました。その頃、亀戸天神や湯島天満宮なんかもお参りしたんですが…

 

ご祭神は天神様ですね、はい、菅原道真です。いわゆる人格神ですね。

 

菅原道真は幼少の頃から天才…いわゆる神童と言われていたんですが、ある時、ハチの大群に襲われました。その時、ウソという鳥がバーッて飛んできて蜂を追い払って道真を助けてくれた、なんて話があるんですね。あと、大宰府の害虫が駆除したとか…かなりウソっぽい話ですが、とにかく道真と鳥のウソは縁があるんです。

 

嘘の語源…ライアーのウソですよ…嘘の語源は、「うそぶく」だと言われているんですが、口笛の古語を「うそ」と言います。うそぶくは万葉集にも出てきます。

 

うそぶくって口笛を吹くことなんですね。うそぶくは万葉集にも出てきます。なにかごまかす時に口笛を吹く…みたいなしぐさありますが、納得ですね。まあたぶんこれは関係ないと思いますが。

 

あ、話がそれました。鳥のウソの方ですが、鳴き声が口笛っぽいので「うそ」と名付けられたといわれています。

 

全国の天満宮では「鷽替え神事」がおこなわれます。参詣者が神前に集い、授かった木彫りの鷽を「替えましょう、替えましょう」と声をかけ合いながら人の手から手へと渡して取り替えます。何度も何度も取り替えていくことによって、前年に起こった悪いことを嘘(鷽)であったことにして、吉事に替えようとするんですね。

 

うそ替え神事は1月25日の初天神の日に行われることが多のですが…毎月25日は天神様の日です。うそ替えをせず鷽のみ配布する神社があったり…コロナですしね、いろんなパターンがあります。持ち帰ったウソは、お守りとして神棚におまつりしたり、テレビ台の上に置物として飾るなど様々な場所に置かれ、ウソが幸せを運んできてくれるよう願います。かわいいですよ、木ウソ。

 

道真って藤原時平のウソにおとしめられて大宰府に左遷されるんですが、そのストーリーともピッタリきますよね。

 

さっき言ったように、基本的にウソ替え神事は初天神の1/25におこなわれるんですが、福岡の太宰府天満宮では1/7におこなわれます。ウソ替え神事は太宰府天満宮から始まったものといわれています。

 

大宰府の木ウソには番号が記入されていて、巫女さんが発表した番号を持っている人には、純金製の金うそが授与されるそうです。金うその重さは15グラムぐらいあるらしいです。

 

今年はコロナでしたが、どうだったんですかね?やったのかな???