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蹴りたい龍神

これはとある民話で知ったお話です。


村の子供達が集まり、何かを蹴って遊んでいました。


子供達はキャッキャとはしゃぎ、とても楽しそうです。


そこへ村人(大人)が通りかかりました。


子供達が何を蹴っているのか覗いてみると。。。


それは祠(ほこら)から取り出したご神体でした( ̄O ̄;)


驚いた村人は大声で言いました。


「こっ!!こら!!お前らっ!!


  神様を蹴って遊ぶとは何事だっ!!


  このバチあたりどもめっ!!


  すぐに辞めんかっ!!」


するとあっという間に空が暗くなりました。

 

ドロドロドロドロ!!

ゴロゴロゴロゴロ!!

 

そして雷とともに龍神が現れました。


「うるさいっ!!


  ワシが子供達と遊んでいるのに


  邪魔をするでないっ!!」


龍神の姿に驚いた村人は、一目散に逃げて帰りました。


するとすぐに雲は晴れ、空は明るくなりました。


子供達はまたご神体を蹴って、キャッキャと遊びましたとさ。

 

この話を読んだ時、僕は思いました。


「この龍神、


  めっちゃドMだな…」

いや、そうじゃない!!


村人は自分の良心に従い子供達を叱ったわけですが、龍神的にはその判断は迷惑だった。


僕たちは人間が作ったルールに則って生活をしているわけですが、神々の世界ではそのルールは通用しないかもしれない。


自分が正しい。

そうに決まっている。


そう思った時、僕はこのお話を思い出すようにしています。


…ま、思い出さないことも多いんですけどね。