ある方から
「なぜスサノオは氷川神社のご祭神であるのに八坂神社のご祭神でもあるんですか?」
と個別に質問をいただきました。
その回答を僕なりにお答えしまして、なかなかわかりやすいんじゃないか?と思ったのでシェアしますね(簡略化してるので鵜呑みにはしないでください)。
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遠い遠い大昔…
A村にはスサノオという神様が祀られていました。
B村にはジャイアンという神様が祀られていました。
C村にはブタゴリラという神様が祀られていました。
ある日のことです。普段、村同士の交流はないのですが、その日は神様好きのオンラインサロンに入会している各村の若者がオフ会で顔を合わせました。
普段、神様の話をする仲間がいない三人はワクワクして話し合いました。
A村ののび太が言いました。
「うちの神様はスサノオっていうとんでもない乱暴者なんだよ。でも、いざという時は男気があって村を守ってくれるんだよねー」
B村のスネ夫が言いました。
「へー、それってうちのジャイアン神と似てるね。ジャイアン神、普段は乱暴者だけど映画になるとすごく頼りになるんだ」
C村のしずかちゃんが言いました。
「へー、うちのブタゴリラ神も似てるわ。今日からブタゴリラでなくスサノオって呼ぶことにするわ」
スネ夫は言いました。
「いいねー、うちの村でもジャイアン改めスサノオって呼ぶことにしよっと。なんかかっこいいし」
こうしてスサノオ信仰が広がっていきました。
そんなある日のこと…
大陸から仏教がやってきました。
仏教を広めたい出来杉は考えました。
「ほう、日本にはスサノオという神がいるのか。かなり牛頭天王に似ているな…よし( ̄▽ ̄)ニヤリ」
出来杉は仏教を広めるため…
「スサノオというのは、実は牛頭天王(仏教における釈迦生誕地の守護神)が仮の姿で現れたものなのだ。スサノオはもともとは牛頭天王なんだよ」
と拡散しまくりました。これを本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ:日本の神様は仏様が仮の姿で現れたとする)と言います。
こうして色々な神様と仏様が融合し、神仏習合されていきました(だからお寺に鳥居があったり、神社に楼門があったり…ごちゃ混ぜなんですね)
時は流れ…
明治に入ると神仏分離の御触れがでて…
「神様にするか、仏様にするか…どっちか選んでね」
ということになりました。
京都の八坂神社では牛頭天王にするかスサノオにするか選択しなくてはなりません。
そこで「よし、スサノオにしよ」ということでスサノオがご祭神になりましたとさ。
これが八坂神社や○○天王のスサノオです。
氷川神社のスサノオは単純に神仏習合していないメイドインジャパンなスサノオ的要素が強いと思います。
八坂神社も氷川神社もスサノオをお祀りしているのですが、ちょっと系統が違うんですねー