「横浜の魅力か〜〜
いろいろあるんですけど…
やっぱりみなとみらいかなぁ。
あの辺りは歩いてるだけで気持ち良いですよー。わたし、汽車道も好きだしー。
夜になると夜景とかめっちゃ綺麗だし、ランドマークの展望台も何気にオススメなんですよ。
横浜の夜景はたくさんの人に見てもらいたいですね〜。
交通の便もいいですねー。東京にも出やすいし、川崎もすぐです。西の方…小田原とか静岡にもすぐ行けるし。
あと、京急線好きなんですよねー。のんびり乗ってるとそれだけで幸せな気持ちになります。あ、これは横浜のいいところじゃないかな?
新幹線も比較的使いやすいし…まぁ、うちは滅多なことでは乗らないですけど。
あと意外と自然も多いんです。
浜なしって言う美味しい梨が名産なんですよー。大きくてみずみずしくて美味しいのっ!!
あとね、小松菜の生産量、めっちゃ多いんです、横浜!!」
「えー、浜なし?
小松菜?
意外ーーーっ!!」
カナコが驚いた。聖は満足そうに頷いた。
「あ、ノブナガさん?」
「ん?なんだね?」
「もう一つ付け加えても良いですか?」
「もちろんだとも」
「わたし…
横浜市歌が大好きなんです」
「横浜歯科?
ひーちゃん、歯医者が好きなの?」
「あ、かなぶん…
そっちの歯科じゃなくて、市の歌です。
横浜市の歌」
「へー、どんな歌?」
「聴きたい?」
「もちろん」
「よろしい、お聴かせしましょう!
コホン」
聖は一つ咳払いをした。
「それではお聴きください。
橘聖が歌います。横浜市歌っ!!」
聖は大きく息を吸った。
「わが日の本は島国よ〜〜
朝日かがよう海にぃ〜
連りそばだつ島々なればっ
あらゆる国より舟こそ通え〜🎶
されば港の数多かれど〜
この横浜にまさるあらめや〜〜
むかし思えば とま屋の煙ぃ〜
ちらりほらりと立てりしところぉ
今はもも舟もも千舟〜〜
泊るところぞ見よやぁ
果なく栄えて行くらんみ代をっ
飾る宝も入りくる港〜〜🎶」