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【新古事記182】ノブナガの使命

「むっ…


な、なんだもやし?」


ノブナガが少したじろいだ様子を見せた。


「そうよ、ヨウくん!!


言ってやるんじゃあ!!


オレの女にちょっかい出すなーって!!


シュッシュッ!!


ワンツー!ワンツー!!」


カナコはそう言うとパンチの素振りをした。


「ノブナガさんの使命ってなんですか?」


カナコがズッコケた。


「ズコー!!


なによ、それ?


ほら、もっと怒って!!


ビシッと言ってやるのよ!!」


聖が微笑みながらカナコに言った。


「これでいいのよー


これがヨウのいいところなのよー」


「ブヒー。

 

私がヨウくんの彼女なら愛想つかしてるわ」


カナコは不満そうに仏頂面をした。


ノブナガが答えた。


「オレ様の使命だと?


そんなこと決まっておろう!!


先人から受け継いだ日本という国をより良くして、次の世代に繋ぐことだ!!」


陽はさらに聞いた。


「どうやってですか?」


「フフフフフフ


オレは天才ギタリストだぞ?


オレのやり方はエンターテイメント!!


エンターテイメントを通して日本全国に古事記旋風を巻き起こすのだ!!


そうスサノオのような荒々しくなっ!!


そうして作ったのが…


我らがSFBだっ!!


エンターテイメントと古事記を融合させた世界初の古事記バンド!!


こんな天才的なことを考えるのはオレ様しかいないだろうなっ!!

 

嗚呼!!オレ様を天才に産んでくれた恵子たん!!

 

ありがとう!!」

 

ノブナガはそう言うと、西の空に向かって手を振った。


「うわー、私もノブナガさんとかなぶんのステージ見てみたいなぁ!!」


聖が嬉しそうに言った。


「うんうん、2人で来てよー、ライブ。


ま、全国に旋風は起こせそうにないけどね」


かなぶんがそう言うとノブナガが言った。


「バカナコ!!そんな弱気でどうするっ!!?


志は大きく持て!!


それから聖ちゃん…気をつけるんだぞ。


オレの演奏を見たら間違いなく…


オレに惚れちゃうからなぁ〜〜


カーッカッカッカッカッカッ!!」


ノブナガは高らかに笑った。