「凛子さんっ!!
また会いましょうね!!」
カナコはそういうと凛子に抱きついた。
「あ、かなぶん、ずる〜〜い!!
わたしもっ!!」
聖とも凛子に抱きついた。3人がハグしている姿を見て、ノブナガが近づいていった。
「あ、聖ちゅわん、ずる〜〜い!!
オレ様もっ!!」
ガスッ!!
「立ち直りが早すぎるんじゃあ!!」
「くっ!!カナコ!!
今日だけでお前の蹴りを何発食らったことか…」
股間を抑えるノブナガに凛子が近づいた。そして両手を広げると優しくノブナガをハグした。
「し、至福っ!!
ん?
凛子さん、この香り…
ギャッツビーですね?」
「いえ、ガブリエルシャネルです」
凛子は続けた。
「あなたの覚悟、崇高なる想い…
公に尽くす精神…こんな想いを持った人に会ったのは何年ぶりでしょう。
私はわかっています。そして嬉しく思っています。
あなたは日本の宝となる人物です。
どうぞお元気で」
「フフフフッ!!
この須賀ノブナガ、命をかけてこの国の礎となりましよう!!
必ずや、この国を護ってみせましょう!!
凛子さん、我々は今世では出会うのが遅すぎた…
来世では必ず夫婦となりましょう!!」
凛子が笑った。
「わかりました。
お待ちしております」
カナコが言った。
「お兄ちゃん!!
どさくさにまぎれて変なこと言ってんじゃないわよ!!
さっさと凛子さんから離れなさい!!
凛子さんが穢れちゃうでしょうがっ!!」
凛子はそっとノブナガから離れた。
「ハグはね、オーラを整える効果があるんです。
日本人はそういうのは苦手ですけど。
恋人同士や兄妹同士、ぜひ日常的にやってみてください」
凛子はそういうと四人をゆっくりと見た。
「うん、みなさん、とても良いオーラをしています。
それではみなさん、お元気で。
当社をお参りしていただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう」
凛子は深々と頭を下げた。