~これまでのお話~
兄・ウミサチにお願いして釣り道具を借りたヤマサチヒコは、海へ釣りへ。そして、ウミサチヒコは山へ狩りに出かけました。
ヤマサチヒコが海で釣りをしている頃、ウミサチヒコは山に来ていました。
ウミサチヒコは、ヤマサチヒコのことが心配で仕方がありませんでした。
正確にはヤマサチヒコに貸した釣り道具のことが心配でした。
「アイツ・・・大丈夫かな?
竿が折れたりしたらどうしよう・・・」
心ここにあらず・・・
ウミサチヒコはとても狩りどころではありません。
その後もしばらく山の中をウロウロしていましたが・・・
「ダメだ、気になって仕方がない
こんなに心配になるならやっぱり貸すんじゃなかった
よし、今すぐ帰って海に向かおう」
ウミサチヒコは狩りを終わりにすると、下山しました。
そして、ヤマサチヒコのいる海へ向かいました。
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その頃、ヤマサチヒコはようやく釣り竿にかかった大物と格闘していました。
「ぐぐぐぐ
なんてパワーだ」
ヤマサチと魚の一騎打ちは一進一退、互角の戦いでした。
「こうなったら
力技で釣りあげてやる!!
みんな、オラに元気をわけてくれ!!
うおおおお~っ!!!!
ヤマサチウルトラスーパーマジハンパナイッテオオサコ!」
ヤマサチは全身全霊の力で竿を引きました。
一気に手繰り寄せられる大物!!
その時です。
ブッチーン!!
なんと糸が切れてしまいました。
勢い余ったヤマサチヒコは後ろにゴロゴロ転がりました。
ヤマサチヒコは何が起きたのかわからず、ポカーン( ゚д゚)となりました。
「さ、魚はどこだ!!?」
キョロキョロ探しますが、魚の姿は見えません。
ふと釣竿に目をやると、糸の先端がヒラヒラと揺れていました。
・・・・・・
「ない!!
釣り針がないっ!!」
その時です。遠くの方から聞きなれた声がしてきました。
「おお~い、ヤマサチ~
魚は釣れたか~???」
「ん?この声は・・・
まさか!!
おお、お、お兄ちゃん!!?」
現状を理解したヤマサチヒコ。
全身から滝のような汗が吹き出し始めました。
よう
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馬場 洋