~これまでのお話~
ニニギ達の住む高千穂の水はお世辞にも美味しいとは言えないものでした。そこでニニギは高天の原にアメノムラクモを派遣し、アマテラスに美味しい水をもらおうと考えました。
しばらくすると、アマテラスがムラクモの前に戻ってきました。
「はい、これをあげるわ」
そう言うと、アマテラスはペットボトルをムラクモに渡しました。
「これは天の真名井(あめのまない:高天原にある清らかな井戸)の水よ。
これを使えば水がとっても美味しくなるはずよ」
ムラクモはそれを受け取ると、モクモクした身体の中に大切にしまいました。
「ありがとうございます。アマテラス様。
さっそく戻り、ニニギ様にお渡しします」
ムラクモはそう答えると、トンボ帰りすることにしました。
「ムラクモ、ご苦労様でした。みんなによろしくね」
ムラクモはニコリと笑うとすぐにニニギの元へ戻りました。
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「ニニギ様、帰ってまいりました」
ニニギはムラクモの前に飛んできました。
「おお、ムラクモ。早かったね~」
ムラクモはニニギにペットボトルを渡しながら言いました。
「これはアマテラス様からお預かりした天の真名井の水です。
これを元にこの地の水もおいしくしましょう!!」
ニニギは答えました。
「ありがとう、ムラクモ。
よし、さっそくはじめるぞ!!」
ニニギはせっせと働いて、井戸を作りました。
そこにペットボトルの水を注ぐと・・・あら不思議!!
こんこんと美しい水が湧き始めたのです。
ニニギはその水を手ですくい、一口飲みました。
「う~ん、うまいっ!!
もう一杯!!」
ちなみにこの水が地下水となって湧きだしたのが・・・
高千穂峡にある天垂の滝なのです。
よう
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